近年、レオパ向けの人工フード(以下「フード」という)のバリエーションが増えてきましたね。より食べやすく与えやすいよう、各社が研究を重ねた商品がどこでも手に入るようになりました。虫が苦手な人でも使用できるため、可愛いレオパをフードで飼育できないか、と考える方も多いでしょう。
しかし、皆さんもご存知のように、野生のレオパは本来生きた昆虫を食べる生き物です。フードだけで飼育して大丈夫かな。そんな気持ちで二の足を踏んでいる方もいるかと思います。
私は実際にレオパと暮らし、生き餌からフードまで5種類以上の餌を試しています。今回の記事では、そんな私がレオパのフード飼育について紹介していきます。
- フードで育てたい方のための個体選び
- どんなフードがあるのか?
- フードを食べなくなる可能性はある?
こんなポイントを解説していきます。
虫嫌いでもレオパ飼育は可能
結論からいうと、生き餌を使用せずにレオパを飼育することにリスクはありますが可能です。フードはレオパに必要な栄養をカバーしていますし、保存に手間もなく、とても良い餌であるのは間違いありません。
そんなフードのただ一つの欠点が、どの個体も確実に食べるという保証がないことです。
- 迎えたレオパが生き餌しか食べない
- 急にフードを食べなくなった
こういった事態に陥っても、生き餌を与えられる勇気を持っていれば問題はありません。
しかし、レオパへの愛情をもってしても、生き餌を扱うことが難しいのであれば、残念ですが飼育は諦めてください。
ここから先は、もしもの事態に対応できる方向けに、レオパをフードで育てる方法をご紹介します。
最初からフードに餌付いているレオパを選ぶ
まず新しくレオパをお迎えするとき、ベビーの頃からフードで育っているレオパを選ぶようにしましょう。
かなり個体差があるのですが、生餌を食べ慣れているレオパは途中からフードに切り替えようとしても難航する可能性があります。
実際、私の相棒であるオスのタンジェリンはゴリゴリの生き餌派で、フードは二種類試しましたがどちらもハナも引っ掛けないような有様です。これはあくまで一例ですが、可能性の一つとして考えておいてください。
お迎え前に、フードを食べるかお店に問い合わせをして、可能であれば食べている動画を送ってもらいましょう。また、今はTwitterやInstagramでもブリーダーさんと交流できます。気にいった子がいればお迎えまでにフードに慣らしてもらうようお願いするのも一つの手です。
レオパ用フードの種類
レオパ用のフードにはいくつか種類があります。それぞれ与え方に特徴がありますので、生体の好みや与えやすさなどを考慮して選んでください。代表的なものと特徴をご紹介します。
REPASHY(レパシー)グラブパイ
粉をお湯で溶かし、固めるタイプのフード。専用の耐熱容器を用意し、粉:熱湯を1:2~3ほどの割合で混ぜます。お湯が多ければ緩めの出来になりますし、少ないと半固形ぐらいの固さになります。わざとゆるゆるに作って拒食中の個体に舐めさせ、水分と栄養の補給に使っている方もいます。
作るのが面倒といえば面倒ですが、多めに作っておけば冷蔵で2週間は保存できます。まとめて作っておくことで手間の削減が可能です。
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GEX レオパブレンドフード
こちらは乾燥系のフード。ハムスターのペレットのような見た目の製品で、ぬるま湯でふやかしてから与えます。ふやかし時間はおよそ3分~5分が目安です。固すぎると嫌がる個体もいますが、柔らかすぎるとピンセットでつかむとボロボロ崩れてしまいます。好みや与えやすさに応じて柔らかさを調整しましょう。
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キョーリン レオパゲル
市販のゼリー飲料のようにパウチに入っており、ネジ式のキャップを開け、絞り出して与えるタイプのフードです。ゲル自体は柔らかめのゼリーに近く、プルプルした感触。グラブパイやレオパブレンドと違って、絞り出してからピンセットでちぎってすぐ与えることができるお手軽さがメリットです。
開封後は冷蔵保存して、一ヶ月程度で使い切ってください。
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とても便利な餌ですが、デメリットもいくつかあります。
60gパックが1つ900円前後と少々割高なため、コスパの面では他のフードには劣ります。また、見た目が味噌のパウチと似ているので並べて冷蔵庫で保管していると危険です。ご注意ください。
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キョーリン レオパドライ
レオパゲルをベースとしたペレット状の人工餌です。一粒でMサイズのコオロギ2.5匹分のカロリーがあり、リーズナブルな商品です。
GEXのレオパブレンドフードと同じような使用方法で、3分ほど水に浸けてふやかしてから与えます。
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番外編:冷凍昆虫・乾燥昆虫・缶詰
フードと生き餌の中間的存在に当たるがこれらの加工昆虫餌です。乾燥タイプと冷凍タイプは与える前にお湯でふやかす・解凍するといった工程が必要となります。
見た目が完全に虫そのものなので、フード飼育を希望する方には少々ハードルが高いかもしれません。逆に生き餌使用前に飼い主側が昆虫に慣れるにはぴったりの餌でもあります。種類はミルワームとコオロギがメインで一番種類が多いです。
生餌と違ってガットロードできず、栄養バランスも配合飼料タイプのフードより劣るので注意が必要です。ビタミンとカルシウムの添加は欠かさないようにしましょう。
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フードに飽きて拒食する可能性は常に頭に入れておく
飼育下のレオパにはよく見られる現象ですが、それまで食べていた餌をなんの前触れもなく、いきなり食べなくなることがあります。飼い主としては非常にやきもきするのですが、単に餌に飽きたことが原因ということがあります。
食べるまで放置するという手も無くはないです。ただ、そうなると体調を崩すか食べ始めるかでレオパとチキンレースをすることになり、レオパの健康にも飼い主の精神衛生にもよくありません。特に初心者にはオススメできません。
餌に飽きただけなので別のものに変えると解決しますが、問題はフードを食べてくれないときです。
普段とは別のフード→加工昆虫の順に与えていくことになりますが、それでも食べない場合はいよいよ生き餌の導入に踏み切る決断が必要となります。
どんな個体にも必ず起こる現象ではありませんが、いつかは自分も生き餌を使う必要に迫られる、その可能性は意識しておきましょう。
まとめ レオパと暮らすなら生き餌を使う覚悟は必要
優秀なフードの開発により、虫が嫌いな方にも爬虫類飼育の裾野は広がってきています。しかし、本来昆虫食の彼らと共に暮らすなら、好みや生活に合わせて生き餌を使わなければならない日が来るかもしれません。愛するレオパの健康のため、最終手段として生きた虫を扱う覚悟はしておきましょう。
ライター:いちはら まきを
Twitter:https://twitter.com/IchiharaMakiwo