タカチホヘビってどんなヘビ?
参照:小さな隣人たちの世界
タカチホヘビは、有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科の本州、四国、九州に生息する日本固有のヘビで1888年に高千穂宣麿男爵によって発見されました。
体の色は全体的に茶色で、黒っぽい線が背中に入っています。35㎝以上に成長したメスは体が黄色っぽくなってきますが、体色は地域差が激しいようです。鱗に美しい虹色が入っているのが最大の特徴で、腹面は黄色。頭部は細長くて眼が小さく、歯の数が少ない。下顎に比べて上顎が突出しており、口先で地面が掘りやすい形になっています。7月下旬~8月にかけて3~13個の卵を産みます。性格は大人しく、毒性はありませんが、歯には細菌が付着している可能性があります。山岳に生息し、夜行性なので捕獲が難しく貴重であると考えられがちだが、発見が難しいだけで、生息数は多いとされていますが、各都道府県によってレッドリストカテゴリーは変化します。
また、普通のヘビは鱗と鱗が重なって、体が保護されていますが、タカチホヘビは、鱗と鱗の間の皮膚がむき出しになっているので、乾燥と高温にとくに弱いことで知られています。
沖縄県には、本島にアマミタカチホヘビ、石垣島や西表島にヤエヤマタカチホヘビという別種類のタカチホヘビが生息しており、中国南部やベトナムにも同種が確認されています。
飼うときの注意点
タカチホヘビは、後述しますが、ヘビの中でも大変デリケートなヘビです。最も苦手とするのが環境の変化で、短命の理由ともされています。特に夏場はクーラーを一日中つけっぱなしにし、一部屋ヘビに明け渡すつもりで飼わなければなりません。たくさんの記事を参考にして大切に飼ってください。
タカチホヘビの飼育
ペットとしても人気の高いタカチホヘビですが、飼育が難しく、正確な寿命はわかっていませんが、おそらく3~5年ていどであると考えられており、短命です。
ヘビの中でもとくに飼育が難しいといわれているので、他のヘビの飼育に慣れてから飼育すとよいでしょう。
性格は非常に大人しく、噛むことはめったにありません。しかし慣れる事はあっても、決して人には懐きません。
また、ヘビは思っている以上に餌を食べません。あまり餌を与えすぎると吐き戻してしまうことがあります。吐き戻しは体力を消耗してしまうので、餌を与える際には腹八分目くらいに抑えておきましょう。
自然のなかでも気温が低い場所に生息しているので、飼育の際には20℃前後で飼育することが薦められています。25℃以上の飼育は難しいので、夏場はクーラーが必須になります。
また、タカチホヘビはとても体調を崩しやすいので、環境調整と同時にヘビを診てくれる動物病院を探しておくことも重要です。
・飼育に必要なもの
飼育ケージ:床材を入れ、湿気を十分に保てるようなものを選びましょう。大きさは、ヘビのとぐろの三倍、全長ほどのものがよいので、タカチホヘビだと60㎝(横幅)×45㎝(奥行)ほどの水槽を選びましょう。ガラス水槽や爬虫類の飼育で使う前開きのタイプなどが候補です。湿度は大事ですが、蒸れには弱いので、風遠しのよいところで、なおかつ直射日光が当たらないところに置き場を確保してください。
[itemlink post_id=” 33514″]
水入れ:ヘビは飲み水の確保以外に、脱皮の際に体全体を水に入れるので、ゲージ内に入れておくとよいでしょう。とぐろを巻いて入れるくらいの大きさを目安に、転倒しないような重めの物を選びましょう。もちろん成長にあわせてサイズアップが必要になります。
[itemlink post_id=” 33515″]
床材:湿度維持がとても重要なので、水苔やパームビートなどを用います。
[itemlink post_id=”32296″]
落ち葉・シェルター:タカチホヘビはとても臆病な性格なので、隠れ家として、たくさんの落ち葉、あるいはシェルターが必要です。ヘビは体に何かが接していると落ち着けるので、シェルターの大きさはとぐろを巻いた状態でジャストフィットするものを選びましょう。
例[itemlink post_id=”29840″]
腐葉土:ミミズのエサとなります。通常の土ではミミズは良く肥えませんので必要不可欠です。
クーラーまたは扇風機:夏場の温度管理に必須です。タカチホヘビは高温と乾燥に非常に弱いため、扇風機をつけると乾燥するので、湿度管理にも気を付けてください。
・タカチホヘビのエサ
タカチホヘビは動物食ですが、主にミミズを捕食します。しかし、釣餌のイトミミズは食べないので、野生化にいるフトミミズやドバミミズを与える必要があります。一度にたくさんのミミズを捕獲するにしても、そのミミズを死なないようにきちんと飼育する必要があるので、タカチホヘビの飼育の難しさの一因にもなっています。
ミルワームやハニーワームなどの幼虫を食べることもあるようですが、緊急の時の繋ぎくらいにしておくとよいでしょう。ただし、ミルワームはかなり高カロリーなので、与えすぎには注意しましょう。
ミミズコンポストを作成する方法も紹介されているが、フトミミズは生ごみを食べず、発酵の進んだ腐葉を好み、高温の弱いなど、意外と飼育が難しいようです。
通販で定期的に購入するのが一番良いかもしれません。
・飼育の仕方
夏場はクーラーをつけっぱなしにして、暑さ対策をします。20℃~25℃が適温で、冬場は逆にさがりすぎないように底面ヒーターを使いますが、全体を温めてしまうと弱ってしまうので、逃げ場として床面積の1/3を温めます。湿度は60~70%を好みます。
床材には、黒土や湿らせた水苔を使い、そのうえに落ち葉などをしきつめて、土にもぐったり落ち葉の下に隠れたりできるようにします。落ち葉はミミズのえさにもなるので、多めに入れましょう。土の厚みは3㎝ほどにします。クーラーをつけていると乾燥するので、最低限毎日朝と夜には霧吹きをしてあげましょう。
汚れに弱く、病気にもなりやすいので、ミミズの粘液やフンで汚れてしまう土も頻繁にかえて、掃除してあげましょう。
土の中に潜っている時間が非常に長いので、飼育していても目にする機会が少ないと思われますが、無理に引き出したりするとストレスを与えてしまうので、やめておきましょう。
また、長く触ると人間の体温により数分触るだけで弱ってくるので、触るのは最低限にしましょう。
餌の頻度は、幼蛇の時は毎日与え、成体になると一週間に2回、ヘビの頭部と同じくらいの量を目安に与えてください。
タカチホヘビの価格
レアなヘビとして人気のタカチホヘビは採集が難しく、ペットショップでも販売されていることはまれで、価格も一万円を超えていることが多いようです。店頭に並ぶ事も少ないうえに、店頭にでるとすぐに売れてまうので、入荷の際に連絡してもらえるようにしているとよいでしょう。
タカチホヘビの採集
前述のとおり、広い範囲に生息していますが、千葉県では確認されていないことと、
移動能力が低いので、島などにはほぼ生息していません。なので、分布域であっても生息していない場合もあります。
山地から低地までの湿った森に生息しており、苦手な高温と乾燥から身を守るため、普段は土の中にいます。なので、雨上がりの夜の林道や道路、木材などをひっくり返したり(土地所有者に確認する)土を掘り返したり地道に探すしかありません。
また、シロマダラというヘビがタカチホヘビを捕食することがあるので、シロマダラを見つけたら、近くに生息しているかもしれません。
タカチホヘビの幼蛇
参照:https://www.photolibrary.jp/img528/28524_5087940.html
タカチホヘビの幼蛇は、体色が暗褐色で、縦縞が不鮮明で、背中の線は目立ちません。幼蛇の頃はとくに簡単に体調を崩してしまうので、湿度管理の徹底のために床材には水苔を使いましょう。餌も毎日一回は必ず与えなければなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。タカチホヘビは、とても綺麗なヘビなので、飼ってみたいという方も多いかと思います。しかし、手に入れにくく、飼育も難しいので、飼うには覚悟がいりそうですね。ぜひ環境を整えて大切にしてあげてください。