皆さんはガーゴイルゲッコーという生き物をご存じでしょうか。
ガーゴイルゲッコーはモチモチした体に特徴的な目を持つ可愛らしいヤモリです。
今回はそのガーゴイルゲッコーについてどんな生き物なのか、基本的な生態や飼い方について解説していきます。
飼い方を学べば初心者の方でも飼育することができます。
爬虫類の飼育に興味のある方は、是非この記事を参考にガーゴイルゲッコーの飼育にチャレンジしてみてください。
1.ガーゴイルゲッコーとは
・分布
・生態
・大きさ
・見た目
・性格
2.ガーゴイルゲッコーを購入しよう
・販売されている場所
・価格
3.ガーゴイルゲッコーの飼育に必要なもの
・ケージ
・枝などの登れるもの
・水入れ
・床材
・パネルヒーター
4.ガーゴイルゲッコーの飼い方
・餌、サプリメント
・温度と湿度
・ハンドリング
・繁殖
5.ガーゴイルゲッコーを飼ってみよう
1.ガーゴイルゲッコーとは

ガーゴイルゲッコーは爬虫綱有鱗目ミカドヤモリ属に分類されるヤモリの一種です。
「ツノミカドヤモリ」や「ホソユビミカドヤモリ」などとも呼ばれています。
分布
ニューカレドニア本島南部に生息しています。
太平洋に浮かぶ島でリゾート地としても有名です。
年間を通して寒暖差は小さく、平均気温は約24℃もある常夏の島です。
ニューカレドニアにはガーゴイルゲッコー以外にもさまざまな生物が生息しており同じヤモリであるクレステッドゲッコーやジャイアントゲッコーなどの生息地でもあります。
生態
ガーゴイルゲッコーは樹上性ヤモリなので普段は森の中の木の上で生活しています。
と言っても木の幹の地上から1mほどの場所にいることが多く、時には地上でその姿を見られることもあるそうです。
基本的には夜行性ですが、昼間に日光浴することもあります。
飼育下でも、部屋の電気を消して暗くするとケージ内をピョンピョンと飛んで活動し始めると思いますよ。
食性は雑食で、野生では昆虫や陸棲の貝類、小さな爬虫類、花、果実などを食べて生活しています。時にはガーゴイルゲッコー同士で共食いすることもあるので驚きますよね。
特にカタツムリを好んで食べるようです。
これはカタツムリの殻が炭酸カルシウムでできていることから、ガーゴイルゲッコーの成長に必要なカルシウムをたくさん摂取することができるからだと言われています。
しかし自宅で飼育する際にカタツムリを与えるのはちょっと…と感じる方も多いですよね。
他の方法でカルシウムを摂取することはできるので、後ほど紹介します。
大きさ
大きさは約20~25㎝で、ほぼ半分が尻尾です。
販売されている個体はまだ小さなベビーから育ったサイズまでさまざまです。
ガーゴイルゲッコーの尻尾は木の枝などに巻き付けることができます。
さすが樹上性ヤモリですね。
ヤモリというと家の壁や窓に張り付いてチョロチョロと上っていくイメージがありますが
ガーゴイルゲッコーは張り付くための趾下薄板が他のヤモリに比べて小さいので
垂直な面はうまく張り付くことができません。
見た目
見た目の通り体はモチモチしていてとても触り心地がいいです。
頭に角のような突起があるのが特徴的で、この角がツノミカドヤモリと呼ばれる由来になったと言われています。
また西洋の「ガーゴイル」という怪物の彫刻に角が生えていることからガーゴイルゲッコーと呼ばれるようになりました。
また体色や模様はさまざまで、ベースとなる体色だけでもレッドやオレンジ、ピンク、イエロー、ホワイトなどがあります。
模様にもさまざまなパターンがあるため、お店を回って自分の気に入った個体を是非探してみてください。
性格
ガーゴイルゲッコーは大人しい性格をしているので、爬虫類の飼育初心者の方にもおすすめしやすいヤモリです。
動きもゆっくりしているのでハンドリングも可能です。
ガーゴイルゲッコーだけでなく爬虫類は人に触られて喜ぶ生き物ではありません。
適切な触れ合い方で接していけば早く懐いてくれます。
中には神経質でずっと隠れっぱなし、という個体もいるかもしれません。
生き物なのでそれぞれに性格があることを理解した上で飼いましょう。
2.ガーゴイルゲッコーを購入しよう
販売されている場所
・総合ペットショップ
・ホームセンター
・爬虫類専門店
・爬虫類イベント
総合ペットショップには爬虫類コーナーがあるところが多く、飼育用品や餌も販売されています。ただ入門種をよく取り扱っていることが多いので、ガーゴイルゲッコーが販売されているかどうか事前に聞いておく方がいいかもしれません。
ホームセンターでも近年では爬虫類を販売しているところが増えています。しかし店員さんが爬虫類に詳しいかどうか、また飼育用品が充実しているかどうかはお店によるところです。ペットショップと比べると取り扱っている種類は少ないかもしれません。
初心者の方は爬虫類専門店で買うのをおすすめします。飼育に詳しい店員さんがいて飼育用品も揃ってあるので安心して購入できます。
爬虫類イベントではお店よりも安く爬虫類を購入することができます。イベントで購入する場合は、事前に飼育用品を揃えてセットしておくべきです。また混雑している場合は店員さんに話しかけづらいなどの心配点があります。
価格
ガーゴイルゲッコーの価格は平均約2万円~3万円ほどです。
中には10万円を超えるような個体も販売されています。
なぜこんなにも値段の幅が広いのかというと、2つのポイントがあります。
1つ目はどのくらい成長しているかです。
ガーゴイルゲッコーをはじめ、爬虫類は小さなベビーよりもある程度成長している個体の方が高い値段で販売されることが多いです。
犬猫とは真逆ですね。
これは性別がはっきりわかることで、購入してすぐに繁殖させることができるからと言われています。
2つ目はモルフです。
体色のカラーバリエーションが豊富なガーゴイルゲッコーは、珍しいモルフであるほど高い値段で販売されています。
特にレッド系の個体が高値で販売されているようです。
また色味の強さや模様によっても値段は変わります。
3.ガーゴイルゲッコーの飼育に必要なもの

ここからはガーゴイルゲッコーの飼育に必要なアイテムを紹介していきます。
できれば生体を迎える前に揃えてセットしておくと、お迎え当日スムーズに家に連れて帰ることができます。
以下のものが飼育に必要になります。
・ケージ
・枝などの登れるもの
・水入れ
・床材
・パネルヒーター
ケージ
ガーゴイルゲッコーは樹上性ヤモリなので、高さのあるケージを選びましょう。
高さ45㎝幅30㎝あるケージであれば十分飼育できます。
必ずフタがついていてしっかり閉めることができるものにしましょう。
少しの隙間があれば簡単に脱走されてしまいます。
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こちらの商品はフタがメッシュになっていて通気性もよく、扉が前開きなのでメンテナンス性もよくおすすめです。
枝などの登れるもの
枝や流木などを入れてガーゴイルゲッコーが登れる場所を作りましょう。
爬虫類用品としてワイヤーが入っていて自由に曲げることができるこちらの商品もおすすめです。
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観葉植物などを入れてもいいでしょう。
掴まる場所がなければずっとケージの壁面に張り付いていなくてはなりません。
頭を下向きにして長時間張り付いていれば、尻尾や背中が曲がる原因になってしまいます。
またガーゴイルゲッコーが平らな場所で休める場所をケージの上部辺りに作ってあげると落ち着いて休むことができます。
水入れ
ガーゴイルゲッコーに水を飲んでもらうためにもケージ内に水入れを設置しましょう。
吸盤で好きなところに貼り付けて使うことができるこちらの商品がとても使いやすいです。
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水入れから水を飲んでいる姿が見られなければ、ケージの内側に霧吹きしてあげましょう。
垂れてくるしずくをペロペロと舐めてくれると思います。
床材
湿度を保ちやすい素材のものがいいです。
床材には以下のようなものがよく使われています。
| ヤシガラ | 保湿性が高く見た目もいいです。燃えるごみとして出せるのもメリットです。 |
|---|---|
| 爬虫類用ソイル | 保湿性が高く、バクテリアが繁殖してフンなどを分解してくれます。生体が良く湿ったソイルを踏んだあとケージ内が汚れてしまうことがあります。 |
| ミズゴケ | 保水力や弾力性があります。前面に敷く場合は濡らしすぎなどに注意しましょう。 |
| バークチップ | 園芸用で安く販売されており湿度や温度を保ってくれます。見た目も美しいです。 |
| キッチンペーパーやペットシーツなどの紙類 | 見栄えを気にしなければコストがかからず汚れたら頻繁に交換でき、床材として使えます。保湿性が低く、成体の誤飲の危険もあるのでよく観察しましょう。 |
ヤシガラはガーゴイルゲッコーにとって重要な湿度を保つことができ、見た目も自然な雰囲気で特におすすめです。
爬虫類用品として販売されているものは生体の安全を考えて作られています。
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パネルヒーター
ガーゴイルゲッコーの適温は約25~27℃です。
無加温で1年間過ごすことは難しいでしょう。
部屋全体をクーラーやヒーターで管理するのが最も望ましいですが、なかなかそれは難しいので寒い時期はパネルヒーターをケージの一部に設置しましょう。
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パネルヒーターは通常ケージの下に敷いて使うことが多いですが、ガーゴイルゲッコーは樹上性で基本的にはケージの上部にいるのでケージの壁面に貼り付けて使います。
設置するときは壁面の全てを覆わず、一面だけ設置してください。
寒ければその場所に近づき暑くなれば離れられるようにするためです。
夏場は締め切った部屋だと室温が30℃を超える場合があり危険です。
クーラーで温度管理するのが1番です。
4.ガーゴイルゲッコーの飼い方
餌、サプリメント
ガーゴイルゲッコーには
・デュビア
・人工飼料
などを与えます。
どれもペットショップなどで手に入ります。
初めは生き餌をメインに与え、少しずつ人工飼料を与えて慣れさせていきます。
人工飼料はストックが楽で栄養バランスを考えられて作られているのがメリットです。
クレステッドゲッコー用として作られている人工飼料を与えて大丈夫です。
また昆虫や人工飼料だけでは不足しがちなカルシウムやビタミンはサプリメントで補いましょう。
爬虫類用のサプリメントを昆虫にまぶしたり、人工飼料につけて与えるだけです。
特にベビーの時期は毎日添加してあげてください。
餌やりは幼体の場合は毎日食べるだけ、成長したら頻度を減らして2~3日に1回与えます。
温度と湿度
ガーゴイルゲッコーの適温は約25~27℃です。
寒いと食欲が落ちて病気の原因にもなります。
また暖かい島にいた生き物だから暑さには強いのだろうと考えてはいけません。
日本の真夏はガーゴイルゲッコーにとっては暑すぎます。
ケージ内には温度計を入れて適温を保てているか毎日チェックしましょう。
またガーゴイルゲッコーが好む湿度は約60%です。
乾燥しすぎると脱皮不全や脱水を起こしてしまいます。
毎日霧吹きで床材やケージ内を湿らせるなど、よく気を付けてあげましょう。
ハンドリング
ガーゴイルゲッコーは大人しい性格のため、慣らせばハンドリングは容易にできます。
日頃ハンドリングに慣れておけばケージ内の掃除や体調の確認など、ストレスを与えることなく触れることができるので是非練習しておきましょう。
ハンドリングする際には生体を驚かせないよう優しく掴み、落ちないように手に乗せてください。
もし手の上から移動するようであれば無理に止めず落ちないよう自分も動きに合わせましょう。
また尻尾を掴むのはやめてください。ガーゴイルゲッコーは驚いたり恐怖を感じると尻尾を切る「自切」をしてしまうことがあります。
ハンドリングは長時間を避け、生体の様子をよく見ながら行いましょう。
繁殖

ガーゴイルゲッコーの飼育に慣れてきたら、繁殖にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
生後1年ほどで性成熟するので繁殖が可能になります。
オスとメスの相性がよければ産卵してくれます。もしオスとメスを一緒にして喧嘩をするようであればすぐに離しましょう。
1度に1~2個の卵を産むので、すぐに暖かい場所へ隔離し約2か月ほどで孵化します。
ベビーが食べられるような小さなコオロギなどを用意しておきましょう。
繁殖をさせる場合には生まれたベビーを飼育するのか、またどこかに譲るのかを決めておくなど計画的に行いましょう。
5.ガーゴイルゲッコーを飼ってみよう

爬虫類の飼育というと、大きなケージでいろいろなライトをつけて…というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、ガーゴイルゲッコーは大きな設備は必要なく簡単に飼育を始めることができます。
平均寿命は約10年と言われており、小さな体ですが長生きする生き物です。
最後まで愛情を持ってお世話できるかどうかよく考えてからお迎えしてくださいね。
是非この記事を参考にガーゴイルゲッコーの飼育にチャレンジしてみてください!
よければ以下の記事もご覧ください。