「グリーンイグアナ」という爬虫類の名前を聞いたことがあると思います。恐竜のような見た目、草食性というギャップ・・・非常に有名なトカゲです。
今回はそのグリーンイグアナについてどんな生き物なのか、基本的な生態や飼い方について解説していきます。
飼い方を学べば初心者の方でも飼育することができます。
爬虫類の飼育に興味のある方は、是非この記事を参考にグリーンイグアナの飼育にチャレンジしてみてください。
1.グリーンイグアナとは
出所)https://www.costarica.com/wildlife/green-iguanas
グリーンイグアナは中南米に生息するトカゲです。しかし各地でペットの個体が逃げ出すなどの理由から外来種となっており、アメリカや日本(石垣島)などに生息しています。
「グリーン」と名前が付いていますが、ノーマルの個体であれば小さい時は緑ですが大きくなるにつれて薄くなっていき、あまり緑ではない色になっていきます。
生態
非常に適応能力が高く、郊外の開発地、都市部、小さな町、農業地域など、さまざまな生息地の地面、低木、または樹木に住むことができます。
食性は、草食性で植物の新芽、葉、花、果実など、さまざまな植物を食べます。ただ、鳥の卵や動物の死骸も食べますし、昆虫を食べることもあります。基本的には草食性だと思っていただければと思います。
大きさ
大きさは成体で約180㎝です。尻尾が長いので人間の大人ほどの大きさがある、と感じることはないかもしれませんがそれでも巨大です。
成体を持ち抱えると確実に腕に切り傷ができます。大きい上に爪が鋭いので。ただ、発情期のオスでもない限り、無闇に人間を攻撃することはないです。
グリーンイグアナのモルフ
グリーンイグアナには多様なモルフが存在します。
・レッドイグアナ:赤くなるグリーンイグアナです。
・ブルーイグアナ:薄い青色になるグリーンイグアナです。
・アルビノ:黒の色素がないグリーンイグアナです。目も赤いTーと目は黒いT+の2種類があります。
他にも多種多様なモルフがあります。また、こういったモルフ同士を掛け合わせて新しいモルフを作出する動きも常にあり、常に新しいモルフが生み出されています。
近年は野生個体ではなく東南アジアなどの繁殖個体もよく出回っています。ただ新しいモルフの個体は例外なく高額になります。金額は希少度によって変化するので仕方ないですが・・・。
性格
グリーンイグアナは基本的には動きもゆっくりしているのでハンドリングも可能です。ただし、機嫌が悪い時は長いしっぽを鞭のようにしならせて攻撃してくることもあります。また、果物を噛み砕ける歯を持っているので噛まれると非常に痛いです(筆者は噛まれたことはないのでおそらくですが)。ハンドリングをして触れ合う生体、としておすすめする種類ではないです。ハンドリングも可能、が正しい生き物です。
また、爬虫類は人に触られて喜ぶ生き物ではありません。適切な触れ合い方で接していけば早く懐いてくれます。そして生き物なのでそれぞれに性格があることを理解した上で飼いましょう。
ゲームに登場するグリーンイグアナ(RO)
ラグナロクオンラインでは、グリーンイグアナが登場します。ちょっぴりリアルな風貌ですね。やはり知名度の高い爬虫類なのでしょう。
2.グリーンイグアナを購入しよう
販売されている場所
・総合ペットショップ
・ホームセンター
・爬虫類専門店
・爬虫類イベント
総合ペットショップには爬虫類コーナーがあるところが多く、飼育用品や餌も販売されています。ただし、グリーンイグアナが販売されている場合でも販売されているモルフが限定的であることが多いため、探していたモルフが販売されている、という場合でなければ避けるのが賢明かもしれません。
ホームセンターでも近年では爬虫類を販売しているところが増えています。しかし店員さんが爬虫類に詳しいかどうか、また飼育用品が充実しているかどうかはお店によるところです。ペットショップと比べると取り扱っている種類は少ないかもしれません。
初心者の方は爬虫類専門店で買うのをおすすめします。飼育に詳しい店員さんがいて飼育用品も揃ってあるので安心して購入できます。
また、専門店であれば様々なグリーンイグアナを取り扱っていることが多く、その中からお気に入りの一匹を見つけることができます。グリーンイグアナは入荷時にはベビーで大量に入荷される傾向にあるので、色々な生体を見た上で気に入った個体を購入するのが良いです。
ただ近年入荷量が減っています。供給側の問題ではなく容易に飼育できる種類ではないことから販売を避けるお店が減っているのかもしれません。事前に店舗に相談し、在庫はあるか・入荷は可能かということを聞いてからお店を訪問することをお勧めします。特に珍しいモルフになるとなかなか一般のお店では入荷されないです。
爬虫類イベントではお店よりも安く爬虫類を購入することができます。イベントで購入する場合は、事前に飼育用品を揃えてセットしておくべきです。また混雑している場合は店員さんに話しかけづらいなどの心配点があります。
グリーンイグアナの値段
グリーンイグアナは1万円~5万円程度が一般的です。数万円程度の個体が多いと思います。
高額な個体は最新モルフなどで数が少ない場合がほとんどです。(数十万円するモルフもあります)金額と見た目の美しさは関係がないのでお気に入りの一匹を探すのが良いです。また、同じモルフでも綺麗さによって値段は変化します。
3.グリーンイグアナの飼育に必要なもの
出所)https://a-z-animals.com/blog/pet-iguanas-everything-you-need-to-know/
ここからはグリーンイグアナの飼育に必要なアイテムを紹介していきます。
できれば生体を迎える前に揃えてセットしておくと、お迎え当日スムーズに家に連れて帰ることができます。
以下のものが飼育に必要になります。
・ケージ
・シェルター
・水入れ
・床材
・バスキングライト・紫外線ライト・保温球
ケージ
グリーンイグアナの飼育には、大型のケージが必要です。ベビーの時は90cmケージで問題ないですが、あっという間に成長します。最初から大型のケージを用意しておきましょう。といってもケージは爬虫類用ケージでは適当なものを見つけることが困難です。猫用のケージや植物用の温室などを活用している人が多いです。
理想は部屋を一つグリーンイグアナが自由に動き回れるように解放することです。ただ、非現実的ですよね・・。とにかく飼育する前にアダルトのサイズ感を見て問題ないかを考えた上で購入することを勧めます。
また、逃げれないように蓋をしっかりと閉めるケージにしましょう。大型の爬虫類が野外に脱走した場合ニュースになることもあります。無用な摩擦を生まないように気をつけましょう。
シェルター
落ち着かせるために隠れる場所を設置しましょう。特にベビーの頃は臆病なので隠れる場所があると安心します。
大きくなるにつれて臆病な性格ではなくなり、シェルターも不要になります。
水入れ
水入れは水を飲むという意味でも必要ですが、グリーンイグアナは水入れを設置するとその中に入ることがあります。筆者の飼育するグリーンイグアナは水入れに糞をよくしていました。理由は分かりませんが・・・
グリーンイグアナが全身入る水入れとなると衣装ケースなどになります。
床材
湿度を保ちやすい素材のものがいいです。
床材には以下のようなものがよく使われています。
| ヤシガラ | 保湿性が高く見た目もいいです。燃えるごみとして出せるのもメリットです。 |
|---|---|
| 爬虫類用ソイル | 保湿性が高く、バクテリアが繁殖してフンなどを分解してくれます。生体が良く湿ったソイルを踏んだあとケージ内が汚れてしまうことがあります。 |
| ミズゴケ | 保水力や弾力性があります。前面に敷く場合は濡らしすぎなどに注意しましょう。 |
| バークチップ | 園芸用で安く販売されており湿度や温度を保ってくれます。見た目も美しいです。 |
| キッチンペーパーやペットシーツなどの紙類 | 見栄えを気にしなければコストがかからず汚れたら頻繁に交換でき、床材として使えます。保湿性が低く、成体の誤飲の危険もあるのでよく観察しましょう。 |
グリーンイグアナは湿度が高い方が良いので湿度を保ちやすい爬虫類用ソイルなどを使うと良いです。
バスキングライト・紫外線ライト・保温球
まず、昼行性のトカゲなのでバスキングライトと紫外線ライトは必ず設置しましょう。飼育下ではよく日光浴をするシーンを見かけます。
次にグリーンイグアナは中南米原産のトカゲですので寒さは苦手です。温度が極端に下がると生体が亡くなってしまうリスクがあります。それを避けるために常に一定の温度をキープしておいた方が安全です。
一番安価でお手軽な方法は、保温球を設置することです。大型の保温球を設置することで大型のケージの内部を温めることができます。
エアコンで部屋全体の温度管理をする、というのも一計です。ケージが大きすぎて保温球では温まりきらない場合はエアコンを活用しましょう。
4.グリーンイグアナの飼育方法
出所)https://vcahospitals.com/know-your-pet/iguanas-feeding
餌
グリーンイグアナの餌は野菜や果物です。小松菜・サニーレタス・人参・トマト・バナナ・リンゴなど幅広く野菜や果物を食べます。ネギなどの刺激物は与えないようにして、幅広い野菜や果物を与えましょう。
グリーンイグアナ向けの人工飼料も販売されています。固形物になっているので水でふやかして与えましょう。人工飼料は相性があるので全てのグリーンイグアナが食べてくれるわけではありません。試しに与えてみて反応を見ましょう。
餌やりは幼体の場合は毎日、成長したら頻度を減らして週に2〜3回ほどが目安の頻度です。ただ、飼育環境や個体差によって異なるので様子を見ながら与えるようにしましょう。
飼育下では野生に比べ運動量が少なく、肥満になりやすい傾向にあります。体重を管理し、増えすぎないように管理しながら餌を与えるようにしましょう。どうしても運動不足になりがちな飼育下では肥満になるリスクが高いです。
ハンドリング
グリーンイグアナは慣らせば容易にハンドリングできるようになります。
日頃ハンドリングに慣れておけばケージ内の掃除や体調の確認など、ストレスを与えることなく触れることができるので是非練習しておきましょう。
ハンドリングする際には生体を驚かせないよう優しく触れ合うようにしましょう。素手で触れ合うのは傷がつく可能性が高いので革手袋などをして触れ合う方が安全です。
また、発情しているオスは危険です。こちらを見て威嚇してくるときや、警戒している時は攻撃してくる可能性が高いのでハンドリングは避けるようにしましょう。
ハンドリングは長時間を避け、生体の様子をよく見ながら行いましょう。
日常のお世話
餌やりや糞の掃除以外に日常のお世話でしておくべきことは「爪切り」です。運動量が不足し、自然下とは異なり硬い石の上などを移動しない飼育下においては爪が伸びすぎることが多いです。
爪が伸びすぎるとハンドリング時に傷つけられる可能性が高まりますし、グリーンイグアナとしても歩きづらくなります。
そこで爪の先端を爪切りなどで切ってあげると良いでしょう。深爪すると血が出てくる可能性があるので先端だけにとどめ、定期的にメンテナンスしてあげてください。
5.グリーンイグアナを飼ってみよう
グリーンイグアナの迫力は素晴らしく、まるで恐竜を飼育しているかのような気分を味わえる生き物です。また、野菜や果物を食べることから餌の確保には苦労しないという意味でも飼育しやすいと言えます。
ただ、大きなスペースが必要となるので手軽に飼育できるとは言えません。またパワーも強いため、小さな女性など力に自信がない方は避けた方が良い生き物かもしれません。
販売されている時はベビーで可愛らしい姿ですが一年も経つと大きくなり恐竜のような雰囲気になります。購入時にはアダルトの様子を事前に確認した上で覚悟を持って購入しましょう。
ただ、他の生き物では味わえない体験をすることができる、素晴らしい生き物です。覚悟を持って飼育すれば必ず素敵な体験になることでしょう。
平均寿命は約10年と言われており、長生きする生き物です。
最後まで愛情を持ってお世話できるかどうかよく考えてからお迎えしてくださいね。
是非この記事を参考にグリーンイグアナの飼育にチャレンジしてみてください!
よければ以下の記事もご覧ください。