皆さんはトゲオアガマというトカゲをご存じでしょうか。名前の通り尾にトゲがある中型のトカゲで、中東〜アフリカに生息しています。
様々な種類のトゲオアガマがいますが、年中爬虫類専門店では何かしらのトゲオアガマを見ることができる、といえる人気種です。
今回はそのトゲオアガマについてどんな生き物なのか、基本的な生態や飼い方について解説していきます。
飼い方を学べば初心者の方でも飼育することができます。
爬虫類の飼育に興味のある方は、是非この記事を参考にトゲオアガマの飼育にチャレンジしてみてください。
1.トゲオアガマとは
出所)https://reptilesmagazine.com/keeping-and-breeding-moroccan-uromastyx/
分布
トゲオアガマはアフリカから中東にかけて乾燥地帯に生息するトカゲの種類です。
代表的なトゲオアガマの種類を紹介します。
①サバクトゲオアガマ
引用)https://reptilesmagazine.com/keeping-and-breeding-moroccan-uromastyx/
赤、黄色、緑の体色が美しく、最も人気のあるトゲオアガマの種類です。ヨーロッパからのCB個体や、モロッコなどからの野生採取個体が流通します。最大サイズは40cm程度です。
②ゲイリートゲオアガマ
引用)https://www.reptilesncritters.com/super-red-niger-uromastyx.php
赤系と黄色系の存在する派手なトゲオアガマです。オスの方が少し派手ですが、オス・メス共に発色が美しいです。ニジェールやマリ、アルジェリアなどに生息しています。野生採集個体を中心に流通しています。最大サイズは40cm程度です。
③エジプトトゲオアガマ
出所)https://reptile-database.reptarium.cz/species?genus=Uromastyx&species=aegyptia
名前の通り、エジプトから中東ヨルダンにかけて生息する種類です。色は比較的地味な個体が多いのですが、特徴はそのサイズで、最大サイズは75cmと言われています。こちらも野生個体が定期的に流通します。
④トーマストゲオアガマ
出所)https://www.zoo-ekzo.ru/en/node/4338
オマーンに生息するトゲオアガマです。他種よりも短く丸い尾が特徴的なトカゲです。最大で25cmほどの小さなサイズになります。
生態
トゲオアガマは、昼行性です。日中は日光浴を時々行い、普段は巣穴や岩の隙間に隠れている、という生活を送っているようです。
野生では植物をメインに昆虫なども食べて生活しています。飼育下においては野菜やコオロギ、人工飼料を与えることが可能です。
大きさ
大きさは種類によって異なります。トーマストゲオアガマが約25cm、エジプトトゲオアガマが75㎝といったようにばらつきはありますが、基本的には〜40cmほどの小さい種類が多いです。
また、トゲオアガマで販売されている個体は野生採取個体がメインですのでアダルト個体が多いです。CB個体の場合はベビーで販売されていることもあります。
性格
トゲオアガマは基本的には大人しい性格をしているので、爬虫類の飼育初心者の方にもおすすめしやすいトカゲです。
ただ、基本的には岩場などに隠れているトカゲですので、慣れるまでは人の姿を見るとすぐ逃げるというような感じになるかもしれません。
また、爬虫類は人に触られて喜ぶ生き物ではありません。適度な距離感を保ってお世話をするのが良いでしょう。
2.トゲオアガマを購入しよう
販売されている場所
・総合ペットショップ
・ホームセンター
・爬虫類専門店
・爬虫類イベント
総合ペットショップには爬虫類コーナーがあるところが多く、飼育用品や餌も販売されています。ただ入門種をよく取り扱っていることが多いので、トゲオアガマが販売されているかどうか事前に聞いておく方がいいかもしれません。
ホームセンターでも近年では爬虫類を販売しているところが増えています。しかし店員さんが爬虫類に詳しいかどうか、また飼育用品が充実しているかどうかはお店によるところです。ペットショップと比べると取り扱っている種類は少ないかもしれません。
初心者の方は爬虫類専門店で買うのをおすすめします。飼育に詳しい店員さんがいて飼育用品も揃ってあるので安心して購入できます。
トゲオアガマは種類が豊富で、専門店に稀に入荷する種類が多いです。定期的に確認するのが良いと思います。
爬虫類イベントではお店よりも安く爬虫類を購入することができます。イベントで購入する場合は、事前に飼育用品を揃えてセットしておくべきです。また混雑している場合は店員さんに話しかけづらいなどの心配点があります。
トゲオアガマの値段
価格は最も安いエジプトトゲオアガマで数万円となっています。トーマストゲオアガマなど高額な種類では15万円~となっています。
野生採取個体は比較的安く、CB個体が高額な傾向にあります。ただ初心者の方には飼育環境に慣れているCB個体を飼育することをお勧めします。野生採取個体は慣らすまで時間がかかる場合があったりしますので。
3.トゲオアガマの飼育に必要なもの
出所)lizards101.com/uromastyx-tank-setup-full-step-by-step-guide/
ここからはトゲオアガマの飼育に必要なアイテムを紹介していきます。
できれば生体を迎える前に揃えてセットしておくと、お迎え当日スムーズに家に連れて帰ることができます。
以下のものが飼育に必要になります。
・ケージ
・シェルター
・床材
・パネルヒーター、バスキングライト、紫外線ライト
ケージ
トゲオアガマは地表を移動するトカゲですので床面積のあるケージを選びましょう。
爬虫類用の60cmケージ、もしくは90cmケージを使用すれば問題ないと思います。
ケージは必ずフタがついていてしっかり閉めることができるものにしましょう。
少しの隙間があれば簡単に脱走されてしまいます。
シェルター
トゲオアガマは野生下では岩場などに隠れているトカゲです。飼育下でもそれを再現してあげるとストレスを減らすことができます。
岩を組んで隙間を作ってあげたり、ウェットシェルターを入れることで隠れることができるスペースを作りましょう。
ストレスがない環境を作ってあげることが大事です。
床材
湿度を保ちやすい素材のものがいいです。
床材には以下のようなものがよく使われています。
| ヤシガラ | 保湿性が高く見た目もいいです。燃えるごみとして出せるのもメリットです。 |
|---|---|
| 爬虫類用ソイル | 保湿性が高く、バクテリアが繁殖してフンなどを分解してくれます。生体が良く湿ったソイルを踏んだあとケージ内が汚れてしまうことがあります。 |
| ミズゴケ | 保水力や弾力性があります。前面に敷く場合は濡らしすぎなどに注意しましょう。 |
| バークチップ | 園芸用で安く販売されており湿度や温度を保ってくれます。見た目も美しいです。 |
| キッチンペーパーやペットシーツなどの紙類 | 見栄えを気にしなければコストがかからず汚れたら頻繁に交換でき、床材として使えます。保湿性が低く、成体の誤飲の危険もあるのでよく観察しましょう。 |
トゲオアガマは巣穴を作るかのように掘るのが好きなので、厚めに敷き詰めるようにしましょう。
パネルヒーター、バスキングライト、紫外線ライト
アフリカや中東という温暖な環境で生活しています。無加温で1年間過ごすことは難しいでしょう。
部屋全体をクーラーやヒーターで管理するのが最も望ましいですが、なかなかそれは難しいので寒い時期はパネルヒーターをケージの一部に設置しましょう。
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パネルヒーターを設置するときは全てを覆わず、一面だけ設置してください。
寒ければその場所に近づき暑くなれば離れられるようにするためです。
夏場は締め切った部屋だと室温が30℃を超える場合があり危険です。
クーラーで温度管理するのが1番です。
またバスキングを好む種類ですのでバスキングライトを使ってホットスポットを作ってあげましょう。体を温める場所を作ってあげると、たまにそこに行ってバスキングをする姿を確認することができます。
昼行性のトカゲですので紫外線ライトも必要です。取り付けるようにしましょう。
なおバスキングライトと紫外線ライト兼用のライトでも問題ないです。
4.トゲオアガマの飼育方法
出所)http://www.aridsonly.com/aridsonly/2014/1/14/test-test-test
餌、サプリメント
トゲオアガマは植物を中心に食べます。なので
・サニーレタス
・人参
などを与えると良いです。その時旬の野菜をあげると栄養価も高まって良いでしょう。コオロギなど虫を食べることもあるので与えても良いです。
また、人工飼料を与えることも可能です。トゲオアガマ専用の人工飼料はないですが、インコ用の餌であったりリクガメ用の餌を食べてくれます。
また昆虫や人工飼料だけでは不足しがちなカルシウムやビタミンはサプリメントで補いましょう。
爬虫類用のサプリメントを昆虫にまぶしたり、人工飼料につけて与えるだけです。
特にベビーの時期は毎日添加してあげてください。
餌やりは幼体の場合は毎日食べるだけ、成長したら頻度を減らして2~3日に1回与えます。餌やりの頻度や量が多すぎると肥満になってしまうリスクが高まります。体重を定期的に測定し、変化を記録すると良いでしょう。
そしてトゲオアガマは食性が定期的に変化します。同じものばかり与えていると飽きてしまうという言い方が正しいかもしれません。様々な餌を与えるようにしましょう。
温度と湿度
トゲオアガマの適温は約25~30℃です。
寒いと食欲が落ちて病気の原因にもなります。
また暖かい所にいた生き物だから暑さには強いのだろうと考えてはいけません。
日本の真夏はトゲオアガマにとっては暑すぎます。
ケージ内には温度計を入れて適温を保てているか毎日チェックしましょう。
また乾燥しすぎると脱皮不全や脱水を起こしてしまいます。
毎日霧吹きで床材やケージ内を湿らせるなど、よく気を付けてあげましょう。
ハンドリング
トゲオアガマは大人しい性格のため、慣らせばハンドリングは容易にできます。
日頃ハンドリングに慣れておけばケージ内の掃除や体調の確認など、ストレスを与えることなく触れることができるので是非練習しておきましょう。
ハンドリングする際には生体を驚かせないよう優しく掴み、落ちないように手に乗せてください。
もし手の上から移動するようであれば無理に止めず落ちないよう自分も動きに合わせましょう。
ハンドリングは長時間を避け、生体の様子をよく見ながら行いましょう。
繁殖
繁殖については、あまり国内での実績はないです。ただ実績ゼロではないので可能性はあります。オスメスを揃えて一緒にしていると交尾して卵を産む、、という一連の爬虫類のプロセスはそのままです。
卵は産卵後30℃キープで4ヶ月程度で孵化するようです。
野生個体が流通しているうちは良いのですが輸入が途絶えてしまうと、その種類に関しては全く流通しなくなる、という可能性もあります。できる限り国産化を進めたいですね。
5.トゲオアガマを飼ってみよう
出所)https://reptilesmagazine.com/uromastyx-care-sheet/
トゲオアガマは草食中心で飼いやすく、更に派手な見た目を見せてくれる貴重なペットリザードです。種類も豊富なのでコレクション性も高く、人気のトカゲである理由がよくわかりますね。
トゲオアガマは飼育が極端に難しい種類ではないです。ただ野生採取個体は癖がある可能性がありますので初心者の方はCB個体を購入するようにしましょう。
是非この記事を参考にトゲオアガマの飼育にチャレンジしてみてください!
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