基礎知識

給餌の際の注意点

元ショップ店員のせみくじらです。

私が某爬虫類ショップで働いているときにお客様から「餌を与えたら調子が悪くなった」等の声をよく聞きました。

決して飼育者の方が悪いのではないのですが、やはり生き物を飼う以上、餌についての知識を持っておいて損ではないでしょう。

 

生体を安心して飼育するための給餌の注意点・与えてはいけない餌を紹介します。

 

コオロギを与える際の注意点

 

爬虫類・両生類を飼育する上でほぼ必須といっても過言ではないコオロギ。

このコオロギは実は生体の命を脅かす存在でもあるのです。

 

餌用コオロギには主に2種類いて、フタホシコオロギ(クロコオロギ)とヨーロッパイエコオロギがいます。

これら2種の違いは

  • 攻撃力
  • 柔らかさ
  • サイズ

などがあります。

 

これらのコオロギにどのような注意点があるのか、詳しく見ていきましょう。

 

口内を噛まれる

 

フタホシなど噛む力が強いコオロギを与える場合、給餌中のアクシデントに気をつけてください。

生体の口に入ったあとも息をしているので口の中を噛まれてしまうことがあります。

餌を噛まずに一飲みしてしまうような生体には特に注意です。

 

私の知人のレオパはフタホシを食べたあと、のたうち回り口内から出血し命を落としたことがあります。

そのぐらい生命力とアゴの力が強いので可能であれば予防しましょう。

 

頭を潰す

 

口内出血の予防としてはこれがベストです。

給餌の前にコオロギの頭をピンセットなどで潰します。

そうすることで噛まれるリスクが無くなり、生体の安全を確保出来ます。

 

生体の体が噛まれて弱る

 

こちらもよくあるアクシデントです。

ケージ内にコオロギを放って給餌するタイプによく見られます。

フタホシは肉食傾向が強かったり縄張り意識があるので攻撃されることがあります。

 

脱皮後の肌が敏感な時期などは特に気をつけましょう。

 

弱らす

 

こちらも対策を講じることで予防出来ます。

 

給餌の前に触覚を抜いたり、足を折ったりしてコオロギを弱らせます。

こうすることでコオロギは自由に動けなくなり、生体の体を噛むこともなくなります。

 

冷凍マウスを与える際の注意点

 

ヘビを飼育している人には必須の餌。

このマウスを与える際の注意点とはどのようなものでしょうか。

 

殺鼠剤が使われていないか

 

餌用のネズミを調達する際、本当に気をつけるべきことです。

ネットなどで格安のマウスを購入する際はよく確認してください。

 

殺鼠剤は生体にとってとても悪影響を及ぼします。

知人のヘビは殺鼠剤使用のマウスを与えたことで命を落としました。

稀に殺鼠剤が使用されていることがあります。

このような事故を防ぐためには

 

信頼できるショップで買う

 

ということです。

自身が生体を迎えたショップやいつも生体の調子が良いショップで購入してください。

栄養価においても信頼出来ます。少し高くても安全は確保しましょう。

信頼できるファームで購入するのもアリです。

 

また、ファーム以外からネットで購入する場合はよく確認しましょう。

どのような製品なのかをよくチェックし、安心出来ると思ったら購入しましょう。

 

魚を与える際の注意点

 

水棲カメや両生類、水棲ヘビを飼育している方はよく注意してください。

 

寄生虫・魚病薬

 

餌金や鯉子は寄生虫を持っている場合があります。

大きな水槽でかなりの数を飼育、ストックされているのでどの餌金や鯉子が寄生虫を持っているかわかりません。

 

また、ショップによっては魚病薬で漬けて管理しているところもあります。

魚病薬は古代魚などには徐々にダメージになっていく可能性があるので注意してください。

 

寄生虫が伝染ったり、生体が弱ってしまうことを防ぐにはどうしたら良いでしょうか?

 

トリートメントを行う

 

メダカや餌金、鯉子を購入したらトリートメントをすることをおすすめします。

トリートメントは水に対して塩を0.5%入れて3日~1週間泳がせておきます。

(水10L であれば50gの塩を入れます。)

エアレーションは行い、毎日水換えをします。

 

こうすることで餌金、鯉子の持っている病原菌を殺菌できます。

寄生虫においては2%の塩浴と言われています。

 

農薬

 

リクガメやイグアナなどを飼育する際には小松菜などを与える方が多いでしょう。

 

農薬は人間同様、生体の体にも害があります。寿命を短くしたり発育が悪くなったりします。

農薬をしっかりチェックしてケアしましょう。

 

洗う

 

野菜を洗うときは流水で30秒以上洗ってください。

水に漬けておくだけでは洗えませんので注意。

 

しかし水溶性ではない農薬もあります。これらはどのように対象したら良いでしょうか?

 

重曹で洗う

 

料理や掃除で使われている重曹で洗うことでさらに農薬を落とすことができます。

 

重曹一つまみをボウルに入れ、30秒~1分ほど漬けます。

こうすることで農薬にあるビタミン類が落ちるのでその後は流水で洗い流します。

ここまで洗えば餌として与えても問題ありません。

 

塩水や酢水でも同じような効果が得られます。

 

餌が詰まる

 

ヘビによく見られます。最悪、死に至るのでよく注意しましょう。

 

サイズを確認する

 

生体がちゃんと食べられているかを給餌の際に観察してください。

苦しそうだったり難しそうであればサイズを落としましょう。

生体のサイズに合わない餌を与えてしまって死なせてしまうことも少なくないです。特に初心者の方は気をつけましょう。

 

カットする

 

サイズ的に苦しそうだったり、食べ足りなそうであればカットした餌を与えてください。

消化器に詰まる危険性も少ないですし与えやすいです。

 

しかしたくさん食べてくれるからといって与え過ぎは禁物です。

栄養過多は発育障害の原因にもなります。

 

与えてはいけないもの

 

私がショップで働いているときにお客様の生体の死因や体調悪化の原因として考えられたものです。

 

イモリなどの有尾類

 

イモリは体の表面に毒を持っています。

更に身の危険を感じると毒を出す種類もいます。

 

カメやカエルにイモリを与えて死なせてしまった。というお客様がいました。

 

道端にいた虫

 

都会に住んでいる虫は毎日排気ガスや廃棄物を浴びて生きています。

体表には汚れがついていますし栄養状態もよくありません。

 

餌用の虫を与えて育ったきた生体が急に状態の悪い虫を食べたら調子を落としてしまいます。

タダより高いものはないです。

 

その他生体の体を傷つけるもの

 

サイズがあまりにも大きすぎるザリガニやサソリなどは与えてはいけません。

生体が怪我をする。あるいは死んでしまいますので気をつけましょう。

 

まとめ

 

給餌というだけでも注意すべきことがたくさんあります。

生体の健康を守るためにも飼育者が細心の注意を払うことは絶対です。

大好きなペットに長生きしてもらうためにもより知識を付けてペットと共に歩みましょう。