ミシシッピニオイガメは、体が小さく、ペットとして人気が高いです。大きくなることもないので、かなり飼育はしやすい種類です。アメリカやカナダに分布しています。甲羅はドーム状で丸みを帯びており、個体によっては模様があります。可愛らしいので、飼ってみたいという人も多いのではないでしょうか?
この記事では初心者向けにどんな種類がいるか?特徴や飼い方などをまとめてみました。
- ミシシッピニオイガメについて知りたい
- どんな種類がいるのか気になる
- 飼うために何が必要なのか調べている
ミシシッピニオイガメの特徴
| 学名 | Sternotherus odoratus |
|---|---|
| 英名 | Common musk turtle Stinkpot |
| 繁殖形態 | 卵生 |
| 寿命 | 15年前後 |
ミシシッピアカミミガメとの違い
ミシシッピニオイガメは、ミシシッピアカミミガメと同じ生息地で名前が似ていますが、違う個体です。
ミシシッピアカミミガメは、いわゆるミドリガメです。
ミシシッピニオイガメと見た目が似ていますが、ミシシッピアカミミガメは耳の近くが赤くなっていますので、見分けは簡単です。
ミドリガメはよく公園なんかに生息していますね。
もちろん外来種です。
ニオイはする?
ミシシッピニオイガメなどのニオイガメは、身の危険を感じると、後ろ足部分にある臭腺から臭いのある分泌液を発します。
学名のodoratusは「芳香のある」という意味で、英名のstinkpotは「臭い壷」という意味で、この習性が名前の由来になっていることがわかります。
基本的に、飼育下ではニオイを発することはほとんどありません。
カメのニオイって?
カメってよくニオイがきついって言いますよね。
カメのニオイが気になる大きな原因は、水にあります。
特に、夏の時期はすぐに水が汚れてしまうので、強烈なニオイがする場合があります。
そのような時期は、必ず定期的に掃除をするようにしましょう。
掃除をしてもニオイがとれない場合は、以下のような方法を試してみるのもおすすめです。
- 部屋を換気する
- カメ専用の消臭剤を使う
- エサを変えてみる
まず、カメのニオイが部屋に漂っているから、気になるのだと思います。そのため、部屋の換気をまずは行いましょう。
窓を開けたり、空気清浄機を使ったりして、ニオイを消します。
次に、カメ専用の消臭剤を使うのもおすすめです。
カメの水槽のニオイや雑菌をおさえる水も売れれています。
また、カメ用の消臭砂利を使うのも手っ取り早いので便利です。
おすすめは「コメット カメの消臭砂利 大粒 2.5L」で、天然国産ゼオライトを使用しており、納豆菌配合によってカメの腸内バランスを整えてくれます。
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そのため、排泄物分解も促してくれます。
エサの食べ残しや排泄物からできた有害物質を強力に吸着しますので、カメ特有の嫌なニオイが軽減します。
なお、砂利は大粒サイズ(一粒約8〜20mm)ですので、誤飲の危険性は低いです。
カメのエサを変えてみるのも効果的です。
カメの排泄物や食べ残しによる水質悪化を防ぐための成分や、カメの尿臭をおさえるための成分を配合したエサも販売されています。
以上のように、カメのニオイ対策はさまざまありますので、それぞれ確認して試してみてください。
脱皮
ミシシッピニオイガメは、ほかの爬虫類のように脱皮をします。
カメは脱皮することがあります。
成長過程で脱皮が必要になるということですね。
カメの種類によって脱皮の性質は異なりますが、一般的には暖かい季節に脱皮が行われます。脱皮の頻度はあまり決まっていません。
カメは脱皮に時間がかかります。
数日かけて甲羅の皮が1枚ずつ剥がれ落ちていくイメージです。
なお、カメが脱皮をしたと思われた場合は、念のため「水カビ病」の可能性も疑いつつ見守ってあげましょう。
カメの首や脚に付着する膜のようなものは、脱皮して剥がれた皮膚ではなく、水カビ病によるものの場合があります。
見分け方としては、水カビ病の場合は、首や脚の付け根のあたりにひらひらした白い綿のようなものが付着していたり、甲羅が白っぽく変色していたりします。あわせて、元気がなくなっていることが多いです。
カメが水カビ病になる原因は、水質の悪化や日光不足が考えられます。カメの飼育環境が要因になっているということです。
そのため、水カビ病を治療して改善するためには、飼育環境を良くしてあげることが大切です。
主に、水温を上げること、日光浴させること、水を綺麗な状態に保つことを意識しましょう。
- 水温を上げる(28℃以上 ※水カビ病は28℃以上では発生しないと言われています。)
- 日光浴させる(紫外線を照射します。)
- 水を綺麗な状態に保つ(特に夏場は要注意です。)
以上のことを意識して実行しましょう。
カメの水カビ病が深刻のようでしたら、病院に連れて行ってあげることも検討してみてください。特に、甲羅や身体全体が白っぽくなっている場合は、病院で診てもらうのが賢明です。
自己判断できないような場合は、ペットショップや病院に相談してみるとよいです。
カメに限らず、爬虫類の脱皮に関しては以下の記事もご参考ください。
リクガメの中では小さい
ミシシッピニオイガメは、カメの中でも小さい部類に入ります。
ペットとして流通しているカメの中で最も小さく、そのサイズは大きくても13cmほど。
そのため、かなり飼育しやすい印象です。
小さいサイズなので、水槽のサイズも小さめで問題ありません。
また、小さいので水が汚れづらく、水を換える頻度も少なくてOKです。
ちなみに、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)は対照的で、どんどん大きく育っていきます。
30cmになることもあるようです。
一方で、ミシシッピニオイガメは大人になっても小さいままなので、水槽を変えたりする必要も基本ありません。
小さくて可愛らしく、飼育が楽というのは大きいですね。
ミシシッピニオイガメの生態
ミシシッピニオイは、主に泥や砂の流れが穏やかな川や湖、池、湿地などに生息しています。夜行性で、昼間は水中の土砂などの潜って休んでいます。
水温が低いときには、昼間も活動していることもあります。
基本的に水槽で、野生では陸上で日光浴を行うことが少ないと言われています。
また、他のカメと同様に、冬眠することもあります。
生息地によって異なり、北部の個体は冬季に冬眠、南部の個体は冬眠しないそうです。
食性は雑食で、魚類や昆虫、水草や藻類などを食べます。
主に水中で食事を行います。
基本的に、水底を徘徊しつつ吻端を底質に挿し入れ獲物を捕食する。
ミシシッピニオイガメの分布
ミシシッピニオイガメは、アメリカの中央部から東部、カナダに分布しています。
ミシシッピニオイガメの繁殖形態
爬虫類は繁殖形態が独特で、「卵生」と「卵胎生」の種類がいます。
ミシシッピニオイガメは「卵生」です。
多くの爬虫類は「卵生」ですが、「卵胎生」の爬虫類もいます。
「卵胎生」はお腹の中で卵を孵化させる繁殖形態です。
「卵胎生」は単純に卵を産むこととは違うため、1度に子供を産む数も少なく1〜2匹程度のものが多いです。
ミシシッピニオイガメの繁殖方法は、オスが繁殖期になると総排泄腔周囲の臭いを嗅いでオスかメスかを判断し、メスに対しては体の側面に吻端を擦りつけて求愛行動を行います。
また、メスに噛みついて動きを止めようとしたり、周囲を徘徊するようになりますので、わかりやすいはずです。
水草や土部分に1回1〜9個の卵を最大4回に分けて産むと言われており、卵は主に68日〜98日で孵化します。
卵は、ミシシッピニオイガメが浅い穴を掘ってから産むことがほとんどです。
その後、卵の上に土を被せることが多いですが、倒木の下などに産むこともあるようです。
性別は、発生時の温度が一定の温度より高い場合に、メスになる確率が高くなるとされています。
ミシシッピニオイガメの購入方法
爬虫類は飼育環境が整っていれば、飼育難度はそこまで高くありませんが、最近は輸入が難しくなってきており、価格が高いケースも増えてきています。
しかし、ミシシッピニオイガメは養殖も行われているため、比較的入手しやすいです。
価格は、1個体につき3,000円〜5,000円のイメージです。
爬虫類は対面販売が義務付けられている
爬虫類の販売には、法律で対面販売が義務付けられておりますので、ネットショップ経由のみで購入することは基本的にはできません。
ペットショップでの受け渡しとなりますので、店頭に訪れて直接説明を受けるようにしましょう。
「WC」と「CB」の個体
ペットショップで、実際に購入するときに、動物の名前と一緒にアルファベットで「WC」「CB」という表記がある場合があります。
野生なのか繁殖個体なのかということを表しています。
- WC : 野生の個体
- CB : 飼育下で繁殖させた個体
「WC」は野生の個体を捕まえたものです。
そのため、警戒心が強く人や環境などに慣れるまで時間がかかる傾向にあります。
一方で、繁殖させた個体の「CB」は、人に慣れやすい傾向にあると言われています。
WCの場合は、サルモネラ菌などの病原菌をもっている可能性もあり、避けたほうが良いという話もあります。
初心者の場合は、「CB」の個体がおすすめです。
一方でWCは輸入が厳しくなっており、探すこと自体難しいでしょう。
ミシシッピニオイガメは、CBが多いと思われます。
購入を検討している場合は、ペットショップで確認してみてください。
ミシシッピニオイガメが購入できない場合
ミシシッピニオイガメは、一般的なペットショップに流通しているため、比較的入手しやすいです。
売り切れになっているケースもありますので、随時確認が必要です。
購入できない場合は、以下のような方法を試してみましょう。
- 専門店に行って確認する
- 爬虫類の即売会へ参加する
まずはペットショップに行ってみて、購入できない場合は、入荷した際に連絡をもらえるようにしておくと売り切れる前に購入できそうです。
その他には、爬虫類に特化した即売会なども全国各地で開かれているので、足を運んでミシシッピニオイガメを入手できそうか確認しましょう。
ミシシッピニオイガメの飼育設備
飼育ケージ
ミシシッピニオイガメの大きさは最大でも13cm程度です。大きくなることはないので、ケージを買い換える機会もほかのカメと比べると少ないでしょう。
ケージの幅は45cm〜60cmで問題ないでしょう。
ケージが大きければ多頭飼いや、エリア分けて温度管理などもしやすくなりますね。
水深は、60cm以下の水槽を選ぶと安心です。
野生では、水深60cm以下の河川などに生息していることが多いからです。
爬虫類用ケージは、以下のリンクからチェックしてみてください。
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紫外線ライト・バスキングライト
ミシシッピニオイガメは、日光浴はあまり必要としません。
ほぼ水中で過ごします。
いわゆる、「甲羅干し」をあまりしません。
甲羅干しのメリットは以下のとおり。
| 体温調節 | カメは変温動物のため、体温の維持を自分ではできません。だから、太陽光によって血液の循環を促し、体温の調節をしています。 |
|---|---|
| 殺菌 | 太陽光に含まれる紫外線によって、皮膚に付いている寄生虫や菌類を駆除しています。 |
| クル病の予防 | 日光浴によって、ビタミンDを体内に生成することができます。そのビタミンDによって、甲羅形成に必要なカルシウムの吸収を促します。 |
一見すると、紫外線ライトが不要な気もしますが、紫外線ライトはあったほうが体調管理しやすいです。
紫外線ライトを設置しない場合は、定期的に日光浴させてあげることが大切です。
ミシシッピニオイガメは日光浴をまったくしないというわけではないので、飼育環境によっては必要となります。
基本的には、擬似的に日光浴ができるように「バスキング」と「紫外線ライト」を設置するのが望ましいです。
紫外線を浴びることで、カルシウムを摂取するのに必要な「ビタミンD」を生成することが可能です。
日光浴ができないと、カルシウムが不足して「クル病」になってしまう恐れもあります。
クル病になると、甲羅が曲がったり歪んでしまうことがあります。
これは、完治しない病気ですので、きちんと予防する必要があるのです。
以上のことから、日光浴ができるように紫外線ライトとバスキングの設置は重要です。
紫外線ライトとバスキングの2つの機能が1つになったライトも販売されていますので、そちらもおすすめになっています。
バスキングは体温を上げるために用いるものです。
紫外線ライトには寿命があり、通常は半年ほどを目安にライトを交換。
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ミシシッピニオイガメには、バスキングは不要だという話もありますが、同じく管理のしやすさから考えるとあったほうが好ましいです。
水温は、26℃〜30℃を目安にしましょう。
水温が低いと、動きが鈍くなったりエサを食べなくなったりします。
床材
爬虫類用の床材はいろいろな選択肢があります。
床材は、敷砂・植物・紙の3タイプが主流となっています。
ミシシッピニオイガメの場合は、水中で過ごすので、基本的に床材は必要ありません。
用いるとしたら、カメ用の底砂が一般的です。
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床材はなくても、陸は用意してあげたほうが良いです。
ミシシッピニオイガメが休憩したり呼吸したりするのに便利です。
完全な陸地でなくても、浮島を作ってあげると良いです。
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また、水換えや掃除がしやすいように、底砂や流木を入れない人も多いです。
ミシシッピニオイガメは、そのようなレイアウトでも問題ないので、やはり飼育しやすいと言えるでしょう。
ミシシッピニオイガメの飼育方法
エサ
ミシシッピニオイガメは雑食のため、魚類や昆虫、水草などいろいろ食べます。
しかし、飼育下では人工飼料で問題ありません。
ミシシッピニオイガメは、とてもよく食べますので、食べすぎないように調節しましょう。
乾燥エビやメダカなども好物ですが、栄養に偏りが出てしまうので、与えすぎないように注意です。
また、主食の補助として、サプリメントも与えてあげると栄養バランスが改善します。
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サプリはいつものエサにまぶして使うこともできます。
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エサを与える頻度は、小さい場合は毎日、大きくなってきたら週に3回程度で問題ありません。
温度
ミシシッピニオイガメは、寒さに強いほうですが、冬は要注意です。
水温は23℃〜30℃程度が適しています。
ライトやエアコンなどで温度を調節することができますが、必要であればヒーターを入れてあげます。
繁殖
ミシシッピニオイガメの繁殖は可能です。
ちなみに、繁殖させるには、冬眠させたほうが良いと言われています。
ミシシッピニオイガメは産卵する土の温度によって生まれるカメの性別が変わる「温度依存性決定」の性質をもっています。
温度が一定より高いとメスになる確率が高くなります。
冬眠
ミシシッピニオイガメは、冬眠することがあります。
ただ、ミシシッピニオイガメは寒さに強いので、基本的に冬眠しなくても問題ないでしょう。
野生でも、冬眠しないケースもあるようです。
もし冬眠をさせる場合には、温度に注意して環境をつくってあげましょう。
また、冬眠前には、エサを多めに与えることを意識してください。
ミシシッピニオイガメはハンドリングが可能
ミシシッピニオイガメはハンドリングすることができます。
ハンドリングをする場合には、カメを落とさないよう注意しましょう。ケガにつながるおそれがあるからです。そのため、なるべく低い位置でハンドリングをすることも大切です。
滑らないよう、手袋をしてハンドリングするのがオススメです。
また、ハンドリングはミシシッピニオイガメにとって基本的にストレス要因の一つですので、以下のことに注意します。
- 長時間のハンドリングはしない
- ハンドリングの回数は少なめに
- 上から持ち上げず、すくい上げるようにして持つ
ハンドリングは、人間の手に対する恐怖心を減らす目的もあります。
長時間のハンドリングはストレスになりますので、なるべく短時間ではじめるようにし、徐々に時間を増やしていきましょう。
長時間のハンドリングは、個体の体温上昇を招く可能性もあり、こうなると亀が体調不良をきたす恐れがありますので、注意です。
それから、ハンドリングをする際には、手のひらを大きく広げ、接触面積を多くし体が安定するようにしましょう。
ハンドリングに慣れると、手からエサを食べてくれるようになったりします。
ハンドリングのタイミング
ハンドリングは、エサをあげた直後には行わないようにしましょう。
エサをあげた直後は、カメがエサを消化しようと消化器官が活発にはたらいています。
そのような状況でハンドリングをしてしまうと、カメにストレスがかかります。
人間も、食事をした直後に運動をしたりすると、ストレスですよね。
ハンドリング後は手を洗う
ハンドリング後には必ず手を洗いましょう。
爬虫類はサルモネラ菌を保菌しているため、目や口などに入ってしまうとサルモネラ症などになってしまいます。
- 発熱
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 血便…など
高齢者や幼少児で感染してしまうと最悪の場合、命の危険があることもあるので、手を洗うことを忘れないようにしましょう。
また、手のにおいを消すためにも、手洗いは重要です。
爬虫類はにおいに敏感ですので、嫌われないように、有害なにおいは消しておきましょう。エサのにおいがしても、エサと間違われて噛みつかれる恐れもありますので、要注意です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ミシシッピニオイガメの飼育における注意点や、オススメ機材などがわかったかと思います。これらのことを意識して、大事に愛情をもって飼育していればカメにもその気持ちはきっと伝わります!
良い飼育ライフをお過ごしください(*´▽`*)
今回は以上です。