昆虫食爬虫類が大好きな餌といえばハニーワーム。拒食の回復や成長期の個体に与えるため、しばしば利用されますよね。
ハニーワームのデメリットの一つが、買うとそこそこ高くつくこと。また買ったハニーワームをどうやってキープすればいいのかよくわからない方もいるかと思います。
実は、ハニーワームは家庭で繁殖させることができます。コツさえ掴めば誰でも簡単に飼育・繁殖することができますので、興味があればぜひ挑戦していただきたいです。今回の記事ではこんな内容に触れていきます。
- ハニーワームの飼育方法は?
- どうやって繁殖させればいいの?
- そもそもハニーワームって何の虫?
こんな疑問を持っている方はぜひチェックして下さい。5分程度で読めます。
ハニーワームの飼育と繁殖方法
早速ハニーワームの飼育方法をご紹介していきます。飼育に必要なものは以下の二つ。
- 餌兼床材(培地)
- 飼育容器
それぞれどう言ったものが必要なのか、解説していきます。
ハニーワームの餌兼床材を作る
ハニーワーム飼育の床材(培地)は専用のものは販売されていません。そのためハニーワームの飼育をおこなう場合、培地はそれぞれのレシピで自作されることが多いです。培地のオーソドックスな材料は以下の三つ。
- フスマかオートミールの粉末(ベース)
- 植物性グリセリン
- 蜂蜜
グリセリンと蜂蜜を1:1の割合で混ぜ、ベースとなる粉末に加えます。少しずつ蜂蜜シロップを加えていき、最終的にややボロボロ~少しベチョっとする程度の割合が適切です。
完成した培地を薄く広げ、風通しのよい場所で固まるまで乾燥させて下さい。屋外に干す場合は鳥や蟻などに食べられないよう注意します。
数日程度で固まりますので、乾燥した培地を手で崩し、容器の底に約3cm程度の厚さに詰めて使用します。これがハニーワームの餌兼床材となります。
なお、乾燥させずに使用することもできますが、どうしても湿気が多くなり、カビの発生リスクが高まります。手間や時間と相談して工夫してみて下さい。
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飼育容器はハエが侵入できないものを選ぶ
ハニーワームの培地は穀類+蜂蜜という甘くて美味しい組み合わせのため、非常に虫が湧きやすいです。そのためコバエや蟻など、害虫の侵入防止は必須となります。湿気がこもるとダニ・カビも発生しますので、風通しも確保しましょう。
通気性と害虫の侵入防止という面から考えると、市販ではコバエシャッターのMサイズがオススメです。
なお、ハニーワームは柔らかいビニールや木材・紙などは食い破って脱走します。飼育はプラケやガラス瓶などを利用するようにし、木箱や段ボール箱での飼育は控えた方が良いでしょう。
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日頃のお世話
まず大切なポイントですが、コバエの侵入を防ぐため、可能な限りフタは開けないようにします。ハニーワームはまめに世話をしなければいけない生き物ではないので、容器と培地の準備ができたらあとは基本的にフタをして放置でOKです。
定期的にやることは掃除くらいのもの。週に一度程度害虫の侵入がないかをチェックし、フンが増加していたら取り除き、減った分の培地を足します。
掃除のタイミングで黒くなった幼虫がいた場合は取り除いて下さい。
飼育環境の温度
ハニーワームの成長は温度に比例して早くなります。早く成長させたい場合は25~30度程度キープするのがベストです。この温度で育てた場合、およそ六週間〜二ヶ月程度で初齢幼虫が蛹になります。
逆にお店で購入したハニーワームを蛹にさせたくない場合、15度以下の低温で管理すると成長が緩やかになります。
ハニーワームの繁殖
ハニーワームを繁殖させる場合、幼虫が蛹になるためのゆりかごとして、丸めた新聞紙やティッシュを置いておきます。しばらくすると、新聞紙に繭がくっついているのを見ることができるでしょう。
ハニーワームは蛾の幼虫
ハニーワームの正体は、ハチノスツヅリガと呼ばれる蛾の幼虫です。海外では”wax warm”(蜜蝋を食べる虫)と呼ばれています。
日本でも本州・四国・小笠原諸島などに野生下で生息しています。淡水魚の釣り餌として、ブドウムシという商品名で取り扱われていますね。釣具店で見たことがある方もいるかもしれません。
名前からもお察しの通り、ハチの巣に侵入して、巣や蜜や幼虫を食べます。そのためミツバチにとっては天敵で、養蜂農家には親の仇のように嫌われています。
飼育下のハニーワームも、順調に育つと成虫になります。蛾ですので当然羽が生えており、飛ぶことができます。近隣の養蜂家に迷惑がかかりますので、うっかりフタを開けたタイミングでの脱走には注意して下さい。
ハニーワームは主食には向かない
しばしば生体の健康に良い高栄養価の餌として紹介されるハニーワーム。ですが、その栄養バランスは脂質とカロリーに大幅に偏っており、常食には向きません。人間でいうところの家系ラーメンやビッグマックのようなものだと思って下さい。
主食にするには低タンパク高カロリーなので、もっぱら栄養不足の個体にエネルギーを与える用途になります。
- 産後のメスの立ち上げ
- 拒食中の個体の食欲回復
- ベビーに他の餌昆虫と混ぜて与える
などが一般的でしょうか。
ウニョウニョとしたイモムシ独特の動きが食欲を誘うようで、事実レオパを始めとする昆虫食には大人気の餌です。ですが、やはり食べ過ぎるとあっという間に肥満になってしまいますので、使いどころには注意が必要です。
まとめ 虫とカビには注意!楽しく繁殖しよう
ハニーワームの飼育と繁殖についてご紹介してきました。最後にポイントをまとめます。
- 蜂蜜と穀類で培地を作る
- 温度は高めをキープし、成長を促進
- カビは大敵!風通しは確保すること
- 蓋はなるべく開けず、コバエの侵入に警戒する
以上のポイントを守れば、ハニーワームの繁殖は簡単にできます。もちろん与えすぎには注意が必要ですが、拒食したときの回復用の餌としてキープしておくと心強いですね。
興味があれば一度繁殖にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
ライター:いちはら まきを
Twitter:https://twitter.com/IchiharaMakiwo
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