「トカゲを捕まえて飼育してみたい!でも、飼育のことはよくわからない・・・」
「子供がトカゲを捕まえてきた。責任を持って飼育ができるかな・・・」
そんな悩みのある爬虫類初心者に向けて、日本在来種のトカゲである「ニホンカナヘビ」と「ニホントカゲ」の飼育方法をわかりやすく説明します。
- トカゲは何を食べるの?
- どうやって育てたらいいの?
- 温度はどのくらいがいいの?
こんな疑問を解決していきます。
日本に住む代表的なトカゲの仲間
日本に生息しているトカゲの中で、本州でよく見かけるのは
- ニホントカゲ
- ニホンカナヘビ
の2種類です。
ニホントカゲ
ニホントカゲは、北海道〜九州にかけて生息しているトカゲ科のトカゲです。
全長16cm〜25cm程度。
幼体のうちは写真のように尻尾が青く鮮やかでが、成体になると全身が茶色っぽくなります。
ニホントカゲは土に潜る習性があるので、底砂として掘りやすい土を使用すると良いでしょう。
ニホンカナヘビ
ニホンカナヘビは、南西諸島をのぞく日本全国に生息するカナヘビ科のトカゲです。
全長はニホントカゲと同じ16cm〜25cm程度ですが、尻尾が全身の2/3以上を占めているという特徴があります。
木や草に登る習性があるので、細い木の枝や蔦を入れると良いでしょう。
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どちらのトカゲも、岩陰や倒木の下などの障害物の多い場所を好み、草木の多い空き地や民家の庭先でその姿を確認できます。
よく分からないがトカゲの日らしいので。よく混同されるニホントカゲとカナヘビの比較。見ての通りカナヘビは茶色く皮膚がかさかさしていて、ニホントカゲはメタリックでつるっとしている。写真はどちらも幼体。かわいい(2013年9月撮影) pic.twitter.com/hIS8skDQd0
— もも (@momodog22) August 15, 2016
【おしらせ】HPに「イモリとヤモリのみわけかた」「カナヘビとトカゲのみわけかた」UPしました。先日はたくさんのRTありがとうございました。大変恐縮です。気になる方はこちらからご覧くださいね http://t.co/2rTOne9EVI pic.twitter.com/P15NVW3Qwc
— ツク之助 (@tukunosuke) August 12, 2014
絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト
日本では森林の伐採や都市開発の影響で多くの生き物の個体数が減少しています。草木に姿を隠しながら暮らしているニホントカゲとニホンカナヘビも例外ではありません。
日本の環境省は、絶滅の恐れのある野生生物の種のリストをレッドリストとして公表しています。今後の調査によって、お住いの地域でニホントカゲやニホンカナヘビがレッドリストに入る可能性もあります。飼育を検討する際は、指定に入っていないか確認をしてください。
法律・条例等で捕獲等が規制されている種もあるため、地方環境事務所・都道府県等へお問い合わせください。絶滅危惧種にとって「捕獲・採集」は大きな減少要因となっています。絶滅危惧種を将来にわたって残していくために、一人一人が「むやみにとらない」意識を持つことが大切です。
(参考 環境省 レッドリスト等に関するQ&A)
餌を食べない場合は元いた場所に逃がすことも考える
野生下で採取した個体の飼育を検討する際に、頭に入れておいて欲しいことがあります。
それは、「野生で暮らしていた爬虫類は神経質で、人に慣れにくい」ということです。
飼育下で繁殖した個体と違い、最初からピンセットの餌を食べる個体はごく稀です。場合によっては人間を警戒し、ケージ内に放した生き餌を口にしないことすらあります。
2週間ほど様子を見て餌を食べない場合は、元の場所に逃すことを考えてください。
飼育に必要なもの
トカゲの飼育に必要なものは以下の通りです。
- 餌
- 床材
- 飼育ケース
- シェルター
- 水入れ
- 紫外線ライト
- バスキングライト
それぞれどんなものが適しているのか解説していきます。
餌
トカゲの餌は生きた昆虫です。餌用としてネットで購入できる虫は
- コオロギ
- ミルワーム
- ワラジムシ
などがあります。
トカゲの病気を防ぐため、必ずカルシウムとビタミンのサプリメントをふりかけてから与えるようにしましょう。
ミルワームやコオロギの飼育方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
床材
爬虫類用の床材には、大きく分けて
- 砂
- 植物
- 紙
の種類があります。トカゲの飼育にオススメの床材は砂系の腐葉土や黒土です。
飼育するだけならハスクチップやヤシガラも利用できます。しかし、ニホントカゲはよく土を掘る習性があるため、ストレス解消の観点からも土系をお勧めします。ケージに入れる際は4〜5センチほどの厚さに土を敷いてあげましょう。
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飼育ケース
飼育ケースの大きさは、単独で飼育する場合でも幅45cm以上のケースが適当です。
活動的なニホントカゲやカナヘビが
- 動き回れる
- 隠れ家を設置して安心できる
ようにするには、広いケージが好ましいです。
プラスチックケージでも良いですが
- 高い通気性
- メンテナンスの容易性
の観点から、どちらの面でも優れている爬虫類専用のケージを利用すると良いでしょう。
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シェルター
飼育ケースに石や流木などを置くと、トカゲはその影や隙間に入り込み隠れ家として利用します。
Mサイズのウェットシェルターがあると湿度の確保ができるためオススメです。
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水入れ
トカゲは水をよく飲むので、水入れは必ず用意するようにします。
小さい個体は溺れやすいため、爬虫類専用のものか、浅い皿などを利用すると良いです。
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紫外線ライト
トカゲに限らず、昼行性の爬虫類には紫外線ライトは必須です。紫外線が不足すると「くる病」と呼ばれる骨の発達不全を起こすなど、健全な発育に悪影響を及ぼします。
日本に住んでいるトカゲであれば、熱帯・亜熱帯に生息しているの爬虫類と同じ種類の紫外線ライトを利用できます。逆に、砂漠地帯に生息している爬虫類向けのライトは紫外線が強すぎるため使用は控えるのが無難です。
熱帯・亜熱帯用の紫外線ライトとして、レプタイルUVB100がオススメです。
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バスキングライト
変温動物のトカゲは、太陽の光によって体を温めることで体温を調整します。ケージ内でトカゲが体を温める場所であるホットスポットと呼びますが、ホットスポットを作成するためのライトがバスキングライトです。
バスキングライトの下に石やレンガなどを置いてやると、お腹からも体を温められるため、効率的に体温を上げることができます。
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日々のお世話
ニホントカゲとニホンカナヘビの日々の世話は大きく分けて以下の三つです。
- 温度・湿度の管理
- 餌やりと水の交換
- 掃除
それぞれ詳細を解説していきます。
温度管理
ニホントカゲもニホンカナヘビも日本の在来種ですので、基本的には常温で飼育が可能です。飼育部屋に熱がこもりやすい場合や、冬場に冬眠させたくない場合のみ、温度の調整を行います。
ケースの温度は20~28度程度を目安に調整してください。冬場に冬眠させない場合は、ケース内の最低気温が20度を下回らないように注意が必要です。ケースの端に、バスキングライトの光が当たるバスキングスポットを用意することで、トカゲが自由に体を温められるようにしておきます。
温度管理には、設定した温度に自動で調節できるサーモスタットという飼育用品があります。サーモスタットに関する記事はこちらをご覧ください。
湿度管理
一日一度土に軽く霧吹きをして湿度を高めます。
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餌やりと水の交換
トカゲは水をよく飲みます。水入れの水は、衛生面の観点から毎日交換します。
餌は、サプリメントを添加したコオロギやワラジムシなどの生き餌を与えます、幼体の頃は毎日、大人になったあとは2〜3日に一度、食べきれる分だけ与えてください。
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掃除
糞をした場合、周りの土ごと取り除いて掃除をします。餌やりの霧吹きと同じタイミングで行うと良いでしょう。
まとめ
以上、ニホントカゲとニホンカナヘビの飼い方をご紹介しました。
どちらの種も家の近隣で見つけることが可能ですが、警戒心が強くやや神経質な性格のため、爬虫類を飼ったことがない方には難易度が高いかもしれません。
もしも、屋外で採取してきたトカゲに、餌を食べない・ぐったりして動かないなどの異常があれば、今回の公開の記事を参考に飼育環境を見直してみてください。
それでも改善が難しい場合は、元いた場所に戻すことも検討しましょう。
ライター:いちはら まきを
Twitter:@IchiharaMakiwo
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