「レオパの飼育にも慣れてきたし、飼っている子の子供が欲しい」
可愛がっている子の子供が欲しいというのは自然なこと。しかし、爬虫類の繁殖は事前準備とちょっとしたコツが必要です。知識のない状態からいきなり始めてしまうと、途中でつまづいてしまうかもしれません。
今回の記事では、レオパードゲッコーを初めて繁殖する方向けに、繁殖の手順を紹介しています。
こんな方はぜひチェックしてください
※繁殖は親個体の状況や飼育環境など、様々な要素で最適な方法が異なります。今回ご紹介する内容は、あくまで一例として参考にしてください。
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繁殖に取り組む前の確認事項
実際に繁殖に取り組む前に、二点ほど確認しておかなければならない内容があります。
- 生まれた子の行き先は全て決まっているか
- 繁殖は親個体に負担がかかる
順に紹介していきます。
生まれた子の行き先は全て決まっているか
繁殖の結果生まれた子の行き先は全て決まっているでしょうか。
レオパは一度の交尾で最大10個ほどの卵を産みます。繁殖させるのであれば、生まれてくる全てベビー達の行き先を確保するのは飼い主の責任です。
全て自宅で飼育するのであれば特に問題ありません。里親になりたいと言ってくれる方がいるならそれでも大丈夫です。
しかし、無計画に繁殖して、行き先の無い子が生まれてしまうのは問題です。慌てて里親を募集しても、普段付き合いのない相手は責任を持って飼育してくれるとは限りません。
ブリーダーでもない限り、生まれた時に行き先未定の子が居るのは良くありません。繁殖するなら、生まれてくる命に対して責任を果たせる場合のみにしてください。
繁殖は親個体に負担がかかる
繁殖行為は親個体の体にそれなりの負担がかかります。特にメスは自分の栄養を分け与えて卵を作るため、体力の消耗が激しいです。もともとの栄養状態が悪いと、抱卵によって体調を崩してしまうこともあります。
そのため、繁殖は親個体の体調を最優先して行ってください。もし親個体の体調がすぐれない場合や、栄養状態に不安がある場合は繁殖は見送った方が良いでしょう。繁殖の機会は一度だけではないので、無理をさせる必要はありません。
レオパ繁殖の手順①クーリング
ここからは、実際の繁殖の手順を紹介していきます。
レオパの繁殖では、交尾をさせる前にクーリングと呼ばれる手順を踏むことが多いです。クーリングとは、親個体を低温で飼育することにより冬を疑似体験させ繁殖を促すためのもの。概ね以下の手順で行います。
- 1〜2週間かけて飼育環境の温度をゆっくりと下げる
- 18度から20度で1ヶ月ほど飼育する
- 1〜2週間かけて元の温度に戻す
クーリングは最後の給餌分の排泄を確認してから行います。クーリング中は餌は与えず、世話は水の交換のみです。しばらく絶食させることになるため、クーリングは十分に太った栄養状態の良い個体にのみ行ってください。
レオパ繁殖の手順②交尾
Photo by Renee Grayson
クーリングが終わって準備ができたら、親個体を同じケージに入れます。レオパの場合、初顔合わせで即交尾が始まることが多いです。
多くの場合、交尾は数分程度で終わります。長い間の同居はメスに負担がかかるため、交尾が終了したら二匹をもとのケージに戻すようにしましょう。
すぐに交尾が始まらない場合は、同居してからはしばらく様子を見てください。しかし、二匹の相性が悪いときや、喧嘩になるときは一度引き離す方が良いこともあります。何度か挑戦してみても喧嘩になる場合は、その組み合わせでの繁殖は諦めた方が良いかもしれません。
レオパ繁殖の手順③抱卵・産卵
Photo by Ralf Nolte
交尾後1週間から10日ほどでメスのお腹に卵が透けて見えるようになります。
抱卵中のメスの栄養状態には注意が必要です。栄養が十分でない場合、以下のようなトラブルになるケースがあります。
- 栄養不足で産んだ卵の成長が止まる
- 卵に栄養を奪われメスが栄養失調になる
- カルシウムが不足しメスがくる病にかかる
抱卵中のメスは食欲が増進します。食べるのであれば餌は毎日与えても問題ありません。尻尾の太り具合を見ながら、痩せないように注意して給餌してください。
栄養状態に注意
レオパは一度の交尾で3回から5回ほど産卵します。産卵の間隔は2週間から1ヶ月程度です。
産卵が近づいたら産卵床を用意します。
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レオパの全身が入る容器を用意し、中に湿らせた床材を入れます。床材は黒土やヤシガラ、ミズゴケなど保湿に優れたものがおすすめです。強く握って水が垂れない程度の湿度に調整します。
レオパ繁殖の手順④孵化
Photo by prilfish
メスが卵を産んだら、確実に孵化させるためプリンカップなどの小型の容器に移します。卵は上下が変わると成長が止まってしまうため、上下がわかるようマジックでマークをつけておきましょう。
孵化用容器はバーミキュライトやヤシガラを床材として利用し、高温高湿で維持します。
温度:28度〜30度程度
湿度:80%以上
湿度の維持は必要ですが、一方で蒸れすぎも良くありません。容器の蓋には通気性確保のための穴を開けておいてください。
温度にもよりますが、卵は1ヶ月から2ヶ月程度で孵化します。
レオパ繁殖の手順⑤孵化後のお世話
Photo by prilfish
生まれてすぐの子には、まだ卵黄の栄養が残っています。そのため、餌を与えるのは最初の脱皮を終えてからが適切です。生後1日〜5日で脱皮を終えるので、給餌はそこから初めてください。
生まれてすぐのベビーは低温に弱いため、温度管理には特に注意が必要です。温度は28度程度を維持し、餌は毎日与えるようにします。
まとめ
以上、レオパードゲッコーの繁殖の方法を紹介しました。
レオパの繁殖において、最も注意が必要なのはメスの体調です。抱卵中の栄養不足は、卵の成長不全やメスの過度の消耗を招きます。
交尾前の段階で栄養状態に不安がある場合は、繁殖の中止も視野に入れてください。無理はさせず、体調が良好なときに限って繁殖を行うようにしてください。
繁殖終了までは、親個体の体調に異変がないか注意深く観察しましょう。個体の健康にも気を配りつつ、繁殖を楽しんでください。