「天国に一番近い海」と呼ばれているニューカレドニアに生息するラコダクティルス属(ミカドヤモリ属)の紹介です。
※2012年の研究でクレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)はラコダクティルス属ではないとされ、ルーズゲッコー(サラシノミカドヤモリ)とともに、コレロフス属に細分化されました。また、チャホウアジャイアントゲッコー(マモノミカドヤモリ)も本種のみでニアロゲッコー属という属に細分化されていますが、この記事では(元)ラコダクティルスの壁チョロ系としてご紹介することをご了承ください。
爬虫類の飼育といえば、餌となるコオロギ・ワームなどの昆虫も飼育する必要があることで知られています。そのため、爬虫類の飼育を始めるのに抵抗がある人も多いようです。
しかし、ラコダクティルス属は専用の飼育フードがあり、赤ちゃんから大人になるまで専用フードだけで育てられます。
さらに、紹介するヤモリは夜行性なので紫外線・ホットスポットがいらないなど、必要な設備少ないので爬虫類初心者にオススメです。
余談ですが、ラコダクティルスとは、ラテン語で「ぼろのような指」という意味です。古い布のような指が特徴だというようですが、少し可愛そうな言われようですね。
餌は主に昆虫を食べますが、バナナなどの果実も食べることで知られています。なお、詳しい飼育方法は下部にありますので興味のある方は最後までご覧いただけたらと思います。
それでは、ラコダクティルス属について詳しくなったところで、大人気の壁チョロ系ヤモリを紹介していきます。
クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)
380万円で販売されていた幻のヤモリ
通称クレスと呼ばれているクレステッドゲッコーは、その名の通りクレスト(王冠の兜飾り)をかぶっているようなクレストが特徴的です。
目の上のクレストがまつげのようでとても可愛いですよね。
サブタイトルで紹介したように、1996年に初めて日本に入ってきたときは100万円を優に超える値段で取引がされていました。
それもそのはず、クレステッドゲッコーは1866年に新種として記載され15年間にかけて20数匹発見された後、
100年近く発見されず、絶滅したと思われていたからです。
1994年、絶滅したと思われていたクレステッドゲッコーを再発見し、1996年ごろ
研究で繁殖された飼育個体が日本にも入ってきました。このときの販売金額はなんと380万円。
クレステッドゲッコーは飼育がしやすい、繁殖もさほど難しくないということから、200万円、90万円、60万円と価格は下がっていきました。
専用のフードが出ていることもあり繁殖個体が増えて、2018年の今は1〜2万円程度で購入が可能となりました。
クレステッドゲッコーの種類(モルフ)
柄や肌・目の色などの特徴が遺伝子レベルで定着したものがあり、それをモルフと呼んでいます。
クレステッドゲッコーは品種改良がすすみ、いくつかのモルフがあります。モルフの一覧についてはこのサイトがとてもわかり易いです。
ガーゴイルゲッコー(ツノミカドヤモリ)
テールイーターの異名を持つ
ガーゴイルゲッコー(ツノミカドヤモリ)も見た目の特徴から名前がついています。
頭の後ろの方に角がついているように見えますよね。この角がカッコいいです。
このガーゴイルゲッコーは壁チョロ系の中では気性が若干荒く、ガーゴイルの名にふさわしいかもしれません。
というのも、他のヤモリを攻撃したり、時には共食いまでしてしまうヤモリなのです。
大きいヤモリにも食いつきしっぽを食べてしまうことからテールイーターの異名も持っています。
なんとも恐ろしい名前ですが、人間を噛んだりすることはありません。
野生下ではカタツムリを好んで食べることで知られていて、飼育をするときはカルシウム不足にならないように、
活餌にカルシウムパウダーをふりかける必要があります。
ガーゴイルゲッコー専用のフードがあるのでそちらを使用するのが一番安心できます。
販売価格は2〜4万円で、爬虫類の即売会イベントではもう少し安く買える可能性があります。
また、色の種類もいくつかあり、レッド・オレンジ・イエロー・ホワイトなどが流通しています。
モッシーニューカレドニアゲッコー(チャホウアゲッコー・マモノミカドヤモリ)
魔物と呼ばれたヤモリ
通称はチャホウア。ニューカレドニアの言葉で魔物を意味します。
ニューカレドニア人には忌み嫌われているようで、魔物の姿だと言われています。
また、別名のモッシーというのは、苔の・苔っぽいという意味で、擬態の姿が苔のように見えるからです。
表皮は錆びたような赤色から、濃い緑、ねずみ色あたりまで色の幅があり、擬態力はガーゴイルゲッコーと同じくらい高くカッコいいです。
価格は3万円〜5万円。2017年の爬虫類即売会イベントでは3万8000円で販売されていました。
ジャイアントゲッコー(ツギオミカドヤモリ)
世界最大級・最重量のヤモリ
最大全長が42cmにもなるジャイアントゲッコー。
和名のツギオというのは、尾が継ぎ足されたように見えるから、ツギオと呼ばれています。
重量感、触り心地、落ち着きは最高の一言。
とても人気があり、価格帯はイベント価格でベビーが7万円〜 アダルトで14万円〜と少々高めです。
他の壁チョロ系も同じですが、寿命は長く、10年〜30年近く生きることができます。
飼育に必要な設備
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飼育方法
樹上棲のヤモリであるため、高めのケージが必要です。ケージ内にはコルクボードや枝を入れて活動場所を作成します。
壁に張り付くことが出来るので枝・ツルは必要ないと思うかもしれませんが、
頭を下にして長い間張り付くと、重力でしっぽが曲がり戻らなくなる「フロッピーテール」になってしまう可能性があるため
必ず枝などで横になれるポイントを作りましょう。
夜行性であるため、蛍光灯は紫外線を含まないものでも問題ありません。
昼と夜の差をしっかりとつけるため・観賞用のためとして蛍光灯を使用します。
餌はコオロギやミルワームを食べますが、カルシウムパウダーを忘れずにふりかけて、くる病にならないようにしましょう。
他にも昆虫ゼリー・アギトゼリーや果物も食べることがあります。
人工餌が非常に優秀で、ベビーからアダルトまでこれだけで育てることが可能です。
人工餌があるおかげで爆発的に繁殖個体が増えたと言っても過言ではないです。
こちらがその人工餌となります。
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匂いはバナナの香りがします。粉状になっているため、水で溶いてヤモリに餌を与えます。
エサは食べるだけ与えて、容器をケージの中に入れる場合は食べ残しを取り除きましょう。
霧吹きで壁に向かってふりかけておくと、それを舐めて水分補給をします。
水入れを入れても良いですが、湿度を上げるために最低1日1回は霧吹きをしてあげましょう。
ベビーの場合は、朝と夜の2回は必ず行ってください。
また、クレスなどはぴょんぴょんと飛び、すばしっこいため脱走には十分気をつける必要があります。
ニューカレドニアは温かい地域なので、紹介したヤモリも温かい気温を好みます。
日本の冬はとても寒くなるので、パネルヒーターなどで温まれる箇所を作っておきましょう。
まとめ
- 寿命は10年〜20年と長い
- 価格帯は1万円〜4万円 ジャイアントゲッコーは安くても7万円〜
- 樹上生活の夜行性
- 専用のフードがある。ゼリー、果物も食べる
終わりに
以上、(元)ラコダクティルス属の壁チョロ系を紹介しました。いかかでしたか?
クレスたちは触るとモチモチしていてなんとも言えない幸福感に満たされます。
しかし、気持ちいからと言って触り過ぎは厳禁。爬虫類がストレスを溜めないように程々にしてくださいね。
樹上性爬虫類に必要な用品の詳しい説明はこちらにあります。参考にしてみてください。