爬虫類を飼育していれば、大切な生体との別れはいつかやってきます。飼育していた爬虫類の遺体の処分は、その子に対する飼育者としての最後の仕事です。しかし、爬虫類を始め、ペットの遺体をどう処分すれば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
「万が一に備えてどうすればいいか知っておきたい」
「火葬することはできるのか」
「お金はどのくらいかかるのか」
こんな疑問を持っている方は多いでしょう。
今回は、万が一の場合に慌てないための、知識としての爬虫類の遺体の処分について紹介します。一度目を通してみてください。
爬虫類の死後遺体はどうすれば良いのか
人間の場合とは違い、爬虫類を始めとする小動物の死後の処分について、明確なルールはありません。死後の処理については基本的に飼い主に一任されていると考えて良いでしょう。大切なのは、生体と長い時間と共有した飼い主が納得できる処分方法を選ぶことです。
ペットの遺体の処分方法は、大きく分けて五種類存在します。
- 自治体の火葬場で火葬してもらう
- ペット葬儀の会社に火葬してもらう
- 自治体に引き取ってもらう
- 庭に埋葬する
- 標本にする
それぞれどんな方法なのか解説していきます。
自治体の火葬場で火葬してもらう
自治体の運営している公共の火葬場に持ち込んで火葬してもらえるケースがあります。
火葬の仕方は市区町村によって様々で
- お骨の返還はできない(合葬)
- 別料金で個別火葬・お骨の返還可
- 付属霊園への納骨まで可能
など対応に差があります。料金は、小型の生体であれば1000円程度から火葬できるところもあります。
なお、自治体の運営している火葬場は住民以外の利用では料金が増額になったり、そもそも住民しか受け付けてもらえないケースもあります。
火葬場を利用したい場合は事前の連絡が必須です。また、爬虫類など、犬猫以外のペットの火葬は明記していないところもありますので、事前に確認するようにしてください。
参考:八事斎場|名古屋市
ペット葬儀の会社に火葬してもらう
ペットの葬儀会社というと犬や猫を対象にしているところが多いイメージがあります。ですが、小動物や爬虫類の飼育者の増加に伴い、爬虫類の火葬や葬儀を受け付けてくれる業者も増えてきました。
自治体の火葬場を利用する場合、基本的には火葬のみの対応です。一方ペット葬儀社は、飼い主の気持ちに配慮し、葬儀や送迎、供養まで行うことが可能です。
ペット葬儀社に火葬を依頼する場合、火葬の方法は大きく分けて以下の二つです。
- 個別火葬
- 合同火葬
合同火葬では他家のペットたちと一緒に火葬されるため、基本的にはお骨の返還はありません。家で供養したい場合など、返骨を希望するのであれば個別火葬を選択する必要があります。
爬虫類の火葬の料金は明記されていないことが多いため、葬儀社に個別に問い合わせが必要となります。参考ですが、ハムスターと同程度のサイズであれば7000円程度から火葬を行ってくれる業者が多いようです。
自治体に引き取ってもらう
ペットが亡くなった場合は有料で自治体に引き取ってもらうことも可能です。
なお、遺体の処理方法は自治体によってまちまちです。専門業者に処分を委託され、ペット墓地に合葬されることもある一方、廃棄物として焼却処分後、埋め立てられる場合もあります。
業者に処理を依頼する場合は基本的にお骨の返還はありません。お骨を供養したい場合は別の方法を検討した方が良いでしょう。
参考:ペットが亡くなったとき、動物死体を発見したとき|大津市
参考:ペットなどが死んだ場合の引き取り|大阪市
庭に埋葬する
戸建に住んでいる人であれば、自宅の庭に埋葬することも可能です。庭にお墓を作ればいつでもお参りできるというメリットがあります。
一方、土地が借地の場合、明け渡し後にトラブルになる可能性があります。また、遺体は骨になるまでに長い時間がかかります。引っ越した後に工事などで掘り返されてしまうかもしれません。
長く住む場合は良いのですが、借地や賃貸住宅に住んでいたり、引っ越しの可能性がある場合は控えた方が良いでしょう。
標本にする
飼育者の中には、生体が亡くなった後標本にして手元に置いておく人もいます。
標本は、生きていた頃に近い姿を長く留めておけるというメリットがあります。一方、作成が難しいため、素人が比較的簡単に作成できるのはエタノールを使用した液浸標本のみです。
また、容器のサイズには限りがあるので、液浸標本にできるのはほとんど小型種のみとなります。
まとめ 基本的には火葬してもらうことがおすすめ
爬虫類の火葬については情報が少なく、いざという時に困ってしまう方も多いのではないでしょうか。生体には長生きしてもらうに越したことはありませんが、いつかやってくる別れの時のため、死後の処分について知っておきましょう。
爬虫類の死後は、基本的には自治体の火葬場かペット霊園に依頼して火葬してもらうことがおすすめです。自治体に引き取ってもらうことも可能ですが、廃棄物として処理されてしまう可能性を考えると少々抵抗があります。
一番いいのは一緒に暮らした飼い主自身が最も納得できるお別れの方法です。もしものときどの方法が一番良いのか、いつか来る日のために、一度考えてみるのも良いかもしれません。
Webライター:いちはらまきを
Twitter:@IchiharaMakiwo