「生体の生き餌にワラジムシが欲しいけれど、どこで入手すれば良いか分からない」
「捕まえたワラジムシを繁殖させて餌を安定供給したい」
小型爬虫類や両生類を飼育していると、こんな悩みに直面することがあります。ワラジムシは日本の野生下で生息している生き物ですが、狙って探すと案外見つからないことも多いんです。
今回は、ワラジムシの捕獲方法と飼育について解説します。
・ワラジムシを飼育する方法
・ワラジムシの繁殖方法
・野生のワラジムシを誰でも簡単に捕まえられる方法
こんな内容を解説して行きます。ワラジムシの飼育や繁殖に興味のある方はチェックしてみてください。
なお、今回の内容はホソワラジムシなどの日本に生息している種が対象です。外国産の品種は対象外となりますのでご注意ください。
ワラジムシとは
日本で暮らしていて、ワラジムシを一度も見たことがないという方は少ないと思います。庭や植え込みの根元などにいる、扁平な形のダンゴムシに似た虫。それがワラジムシです。ガーデニングではしばしば害虫扱いされ、薬剤で駆除されたりしていますね。
ワラジムシは湿った土の上や落ち葉の下などに生息している生き物で、甲殻類の一種。実は昆虫よりはエビやカニに近い仲間です。
ダンゴムシに間違われることが多いですが、ワラジムシはダンゴムシよりやや動きが俊敏で、丸くなくこともありません。体系もダンゴムシよりやや扁平なので、近くでみると違いが分かります。
ワラジムシの飼育方法
それでは、具体的にワラジムシの飼育方法を以下の順にご紹介します。
・ワラジムシの飼育に必要なもの
・ワラジムシの入手方法
・ワラジムシの環境
・ワラジムシのお世話
・ワラジムシの餌
・ワラジムシの繁殖方法
一つずつ詳細を解説しましょう。
ワラジムシの飼育に必要なもの
ワラジムシの飼育に必要なものは以下の二つです。
・飼育ケース
・床材
それぞれどんなものが適しているのか見てみましょう。
①飼育ケース
ある程度の深さがあって蓋のできるものであれば何でも構いません。手頃なのは小さいプラケースやタッパーなど。
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コバエの発生が心配な場合はコバエシャッターを利用するのもおすすめです。
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②床材
ある程度保湿のできる土であればこちらも何でも良いです。
腐葉土を使用する方が多いですが、ワラジムシは腐葉土を食べます。生体にどのような影響が出るか分からないので、薬剤が使用されている製品は控えた方が良いでしょう。
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買って帰るのは重いので、通販で腐葉土を手に入れるのも良いでしょう。
腐葉土以外だと、園芸用の土を混ぜて使っている方や、捕獲した場所の土をレンジで殺菌して使っている方もいます。
ワラジムシの入手方法
ワラジムシの入手方法は、主に屋外で採取するか、通販などで購入するかのどちらかです。
通販サイトで生き餌として取り扱いがある他、ヤフオクなどでも繁殖個体を販売している場合があります
捕獲方法は後ほど解説します。
ワラジムシの飼育環境
ワラジムシは、適度に湿った土の上で、何かに隠れて生活しています。積もった落ち葉の下や、ブロックや植木鉢の下などが彼らの住処です。
飼育環境では、この適度に湿度のある環境を再現して飼育します。
ワラジムシのお世話
ワラジムシの日々のお世話は、基本的に餌やりと霧吹きのみです。
霧吹きというと、土の表面に対して吹きかけることが多いのですが、ワラジムシの場合はそれだと多湿になりすぎることがあります。
ワラジムシに霧吹きをする時のコツは、飼育ケースの壁に向かって至近距離から吹きかけることです。壁を伝わせて土の深層に染み込ませるように水をやります。
こうすることで、ワラジムシの好む「表面は乾燥、底は多湿」という環境を作ります。ワラジムシ自身で好きな湿度を選ぶことができるので、健康に育つことができます。
ワラジムシの餌
ワラジムシの餌は、野菜クズや落ち葉など植物質のものがおすすめです。
配合飼料なども食べますが、ワラジムシはやや多湿の環境で飼育を行う生き物です。ダニやコバエなどの発生が懸念されますのであまりおすすめできません。
落ち葉を与える場合は採取後に熱殺菌するか、殺菌済みの製品を購入して与えてください。
ワラジムシの繁殖方法
ワラジムシの繁殖のために特別に何かを行う必要はありません。基本に忠実に飼育していれば順調に数は増加します。やや過密気味に育てた方が繁殖効率は良いようです。
家の近くでワラジムシを捕獲する方法
通販などで購入するのも良いですが、そこらへんにいる虫をわざわざ購入したくないという向きもあるでしょう。そんな方のために、ワラジムシを簡単に捕獲する方法を解説します。
・ワラジムシ採集に必要なもの
・ワラジムシのいるスポット
・ワラジムシの捕まえ方
順番に見てみましょう。
ワラジムシ採集に必要なもの
ワラジムシの採集に、特別な道具は必要ありません。最低限、以下の三つを用意してください。
・捕獲したワラジムシをいれておく容器
・軍手
・園芸用スコップ
ワラジムシを入れる容器は何でも構いません。小さいプラケースやジャムの空き瓶、家の近くであればスーパーの袋なんかでも大丈夫です。
採集中に枝やブロックで手を怪我しないよう、軍手を着用することをおすすめします。スコップは金属製のものが掘りやすいですが、プラスチックのスコップでも問題ありません。
ワラジムシのいるスポット
先述のように、ワラジムシが生息しているのは少し湿気のあるところ。そして何かの下です。
植木鉢や石の裏でも見つかりますが、おすすめは落ち葉の積もった植え込みなどです。落ち葉を軽く払いのければ、慌てて隠れようとするワラジムシの姿が見えると思います。
家に庭がある方は、植木の根元などもチェックしてみてください。
ワラジムシの捕まえ方
ダンゴムシと違い、ワラジムシは案外動きが俊敏です。特に障害物が多い場所では簡単に逃げられてしまうでしょう。手で捕まえても良いですが、うっかり潰してしまう危険もあります。
おすすめの捕獲方法は、ワラジムシが逃げ出す前に周囲の土ごとスコップですくってしまうことです。ワラジムシを傷つけることなく確実に捕獲できるのでお試しください。
なお、このやり方を繰り返していると少しずつ採集場所の土が抉れてきます。終わったら必ず埋め戻し、払った落ち葉も元の位置に寄せておくようにしましょう。
まとめ
以上、ワラジムシの繁殖と捕獲方法についてご紹介しました。
ワラジムシは、イモリや小型のカエルなどにはぴったりの餌です。興味のある方は飼育に挑戦してみてください。今回のまとめです。
・ワラジムシの生息環境は湿った土の上
・餌は植物質のものがおすすめ
・放置しておけば勝手に増えるが過密気味にすると効率UP
・採集する場合は落ち葉の下を狙ってスコップで土ごとすくう
ワラジムシを自分で捕獲して繁殖すれば、小型生体向けの生き餌を低コストで供給できます。是非一度お試しください。
ライター:いちはらまきを
Twitter:@IchiharaMakiwo